混色のコツ 水彩絵具の気質(粒状化、ステイニング)

動画
ぼかしと白抜きでバラの水彩「サハラ’98」
  楽しいしろぬき絵画 スノークリスタルa
   水彩画用テンプレート「しろぬきプレート」とは
  ぼかしの水彩 バラを描く(First stage)

誰でも、定番の混色の組み合わせがあると思います。私も、もっと混色表現の幅をひろげたくて、手当たりしだい、試したこともあります。絵具は物質なので、色のスペクトル要素(色相、彩度、明度)だけでは、混色の結果を予測することができない面があります。

物質としての絵具は、それぞれに、特有の「気質」をもっています。混色をプランする時は、絵具の気質と対話します。
絵具の物質的な気質については、「透明 or 不透明」の他に、「ステイニング(staining) or 粒状化(グラニュレーションgranulation)」という要素があります。「着色力の強弱」という要素もあります。

■「粒状化」とは、水彩紙の上に細かな斑点状に、顔料の粒子が沈着する特性のことです。ウルトラマリンブルーなどがそうです。
■「ステイニング」の絵具は、顔料の粒子が非常に細かく、粒状化の絵具のようなザラザラ感をつくることがなく、紙の表面にしっかり馴染み、染色したような感じになります。
●着色力の強弱とは、少量でよく効く絵の具と、そうでない絵具との違いです。

a0143756_23305553.jpg

↑粒状化絵具(W&N125 キャプトモータムバイオレット)

a0143756_23315253.jpg

↑ステイニング系の絵具(シュミンケ218 トランスルーセントオレンジ)


物質としての絵具の「気質」要素

透明       ⇔   不透明
ステイニング  ⇔    粒状化
着色力強    ⇔   着色力弱

これらの要素は、絵具ごとに、それぞれにバラバラです。つまり、不透明系の絵具の中にも、ステイニングのものもあれば、粒状化のものもある。透明系の絵具の中にも、ステイニング系のものもあれば、粒状化のものもある。中には、ステイニングの性質と、粒状化の性質を、同時に併せ持っている絵具もあります(W&N 125 キャプトモータムバイオレット)。

色合いだけで見た場合の混色の結果は、「色の3属性(明度、彩度、色相)」の知識で、おおよその結果が予測できます。しかし実際に、混色の結果が、イメージどおりにならない場合があるのは、絵具の物質的面「気質要素」がに左右されているからです。

私が、混色の際にめやすにしているのは、

透明系  +  粒状化系
透明系  +  不透明系
半透明系 + 半透明系

です。私の好みということになりますので、ルールではないです。不透明系+不透明系 も、上手くいく場合もあります。好みの問題です。

よく混色では、反対色同士を混色して、黒っぽい色や灰色を作ります。「青系+茶系」「青系+オレンジ系」といったものがポピュラーです。

混色で暗いを作る時、混色結果に求めたい要素は、「色の深み」と、「ボディ(抵抗感)」です。

ステイニングかつ透明系の絵具だけ、2色混ぜて、グレーや暗い色をつくった場合、とても滑らかでインクのような質感のグレーが出来上がりますが、ボディ(抵抗感、物質間)が物足りません。
不透明の絵具ばかりを混ぜると、深み(透明感)の無い、ヘドロのような質感になります。不透明に色に対しては、透明の色を混ぜたいです。透明系の絵具が色の深みを、粒状化系不透明系の絵具がボディを、表現してくれます。

水彩絵具の気質要素(粒状化、透明、半透明、半不透明、不透明)については、ウィンザー&ニュートン社の、水彩絵具カタログに詳しく記されています。

a0143756_23364078.jpg

クリックをよろしくお願いします
にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

東京都東大和市の水彩画教室
わかば水彩画教室


お祝い、贈り物に、吹きガラスのボール
a0143756_23444322.jpg

お祝いのプレゼントに お部屋のインテリアに
a0143756_23472635.jpg

デザイナーズ セレクトショップ デジグスは こちら
a0143756_00123215.jpg



[PR]
by nzmaro | 2014-03-06 00:26 | 水彩絵具 | Comments(0)
<< コバルトターコイズ(シュミンケ... 武蔵野 玉川上水 11月 >>