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透明水彩絵具 3つのメーカーの特徴(ホルベイン、W&N、シュミンケ)

動画
ぼかしと白抜きでバラの水彩「サハラ’98」

水彩画用テンプレート「しろぬきプレート」とは
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a0143756_09114519.jpgホルベイン
 リーズナブルな価格で使いやすい水彩絵具です。
顔料に対するアラビアゴムの割合が多く、どの絵具も、比較的同じ強さの着色力に整えられています。
着色力の強い絵具の典型としては、フタロシアニン系のブルーやグリーンがありますが、こういった絵具も、適度な着色力に整えられています。アラビアゴムの割合が多いので、ベタで濃く塗ると、テカリが出ます。
アラビアゴムの多さにより、適度な粘土があるので、wet in wet(湿った紙の上に絵具を落としにじませる) で描く時、拡散に制動がかかり、使いやすいです。

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ウィンザー&ニュートン
 強い発色とボディが特徴です。着色力の強い不透明色には、特にW&N社の個性が表れています。赤系の発色、ボディの強さ、粒立ち感は、見るべきものがあります。また、W&Nの絵具は、全体を通して清涼でクリアな発色というイメージもあります。

 体質顔料の選択とその配合の感覚に優れています。(体質顔料とは、無色で、それ自身着色力を持たない白い粉です)

 赤系の顔料に対して、やや荒め(粒の大きめ)の体質顔料を混ぜることにより、膨らみ感のある発色をさせることができるのですが、W&N社はそのことをよく分かっていて、一部の赤系や、人工酸化鉄系の赤、オペラーローズ等に、やや荒めの体質顔料を配合しています。荒めの体質顔料のデメリットとしては、固形状態からの、溶け出しが悪いこと、筆が磨耗することです。 →筆を長持ちさせる絵具の溶かし方
赤系だけでなく全色を通して、やや荒めの体質顔料を使い、しっかりとしたボディ感と発色が特徴です。

 顔料(色の粉)の割合は高く(濃く)、着色力はしっかりと強く、それぞれの顔料の個性、気質がストレートに出て、専門化用絵の具としてのパフォーマンスをそなえています。色によって、着色力の強い絵具(フタロシアニン系の青や緑、人工酸化鉄系の赤茶)、着色力が弱い絵具(天然系の黄土、茶系など)があります。


 3種類以上の顔料をブレンドしてつくった絵具の数が、全96色中たったの7色です。3社の中でもっとも少ないです。アーティスト用絵具として、単一顔料による、顔料本来のストレートな気質を持つ絵具を、提供する姿勢に重点がおかれていることが見て取れます。

 製品カタログで、技術的な情報が詳しいいることも、W&N社の特徴です。

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シュミンケホラダム
 仕入れた顔料を、時間をかけてさらに研いで肌理を細かくするなど、こだわりの絵具作りのメーカーです。高価ですが、最高のテイストがあります。透明色に素晴らしい絵具がたくさんあります。パレットで溶いた時、ゾクッとするほどの美しさと色合いの深さがあります。

 全体に滑らかさを重視した絵具作り、水彩紙のテクスチャーと、完全に同化、馴染むような乾き上がりになります。しっとり系です。その品の良さは、比類ないものです。カタログによると、メーカーのポリシイによって、オックスゴールをすべての絵具に配合しているとあります。

 W&Nの透明水彩が、やや荒めの体質顔料の配合により、発色の粒立ち感、視覚的な膨張感をポリシーにしているのに対して、シュミンケホダダムは、オックスゴールをすべての絵具に配合していることからも分かるように、透明感、色合いの深み、しっとり感をポリシーにしているようです。粒立ち感のW&N、しっとりのシュミンケホダダム、というイメージです。

 絵具で、「しっとり感、透明感」と、「粒立ち感、膨張感」実は、相反する要素なのです。片方を立てれば、片方立たず、という要素です。ところが、絵を描いていて、常に両方欲しくなるという要素でもあります。

 この相反する要素を、具体例で言えは、日本画の岩絵の具は、体質感(材質感)と、美しい粒立ち感がありますが、透明感としっとり感はありません。油絵具は、基本的に、しっとり感、透明感になります。油絵具に、砂などを混ぜて、材質感を表現することは可能ですが、顔料がオイルのメディウムにくるまれている以上、顔料そのものの粒立ち感を表現することはできません。

 シュミンケホラダム社は、複数の顔料をブレンドした絵具を作ることにも積極的です。全110色中、3種以上の顔料ブレンドによって作った絵具は14色。すぐれたブレンドのセンスがあります。491パリブルー(3種ブレンド)、495ウルトラマリンバイオレット(2種ブレンド) など、吟味されたブレンド感覚に脱帽します。


「3種類以上の顔料ブレンドの絵具」がラインナップに占める割合
ホルベイン:  29%(全109色のうち)
W&N:     7%(全96色のうち)
シュミンケ:   13%(全110色のうち)

オリジナル塗り見本 60色見本 140色見本


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by nzmaro | 2014-03-16 18:49 | 水彩絵具 | Comments(0)
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