アボイドアングルとは

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平面に座標系を設けるために重要な90°
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きりのよい角度値として設計に広く用いられる30°、45°、60°

■アボイドアングルとは■
奥行の感じを大切にする絵画で、画面への配置を避けた方がよい角度値のことで、 ”90°” をアボイドアングルの大元とみなします。


また、2倍すると90°となる45°も、
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3倍すると90°となる30°も、
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3倍すると180°(90°の2倍)となる60°も、
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これらの角度も”アボイドアングル”とします。

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さらに、
360°に対して、シンプルな整数の比をもつ角度値を”アボイドアングル”のグループとみなし、”審美角度値”に含めていません。


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■2次元平面を強く印象付ける角度値としての90°■
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奥行の感じ(イリュージョン)をもたらさない90°


建物や街には90°の要素がたくさんあります。

それら”90°”は、それらがのっている平面の上にある限りにおいて”90°”であり、

”90°”の姿のまま、私たちの視界に入ってくることは、あまり無いと言えます。

四角い扉などの真正面に眼を置いた時、ほぼ正確な90°のイメージを体験できますが、それは特殊な視点です。

そして、その視界には、”奥行の感じ”がありません。

私たちが日常の自然な視線によって、正確な”90°”を体験することは、とても少ないと言えます。

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絵のモチーフとして、たとえば小屋や四角い窓を、意図して正面視の視点で表すということがあり、その構図にも良さがあります。

ここでは、”白抜きプレート”に、90°および90°に関わりの深い角度値の”型”を設けなかった理由、その主張はどこにあるのか、というお話しをしたいと思います。

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絵画表現には、奥行感の表現を意図していないものもあります。画面を”平面”のまま提示するタイプのものです。

また、画面の向こうに、奥行の空間を暗示することを意図した絵画表現もあります。

”アボイドアングル”は、”奥行の感じ大切にする絵画表現”での価値観となります。

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画中に配置された”90°”には、”奥行の感じ”を取り去る作用があります。

90°は、座標系の基準の角度値なので、90°を提示するということは、”ここに新たに平面を設けますよ”という主張になります。

”90°”には、平面の存在を主張する働きはありますが、その平面の向こうに、”奥行を暗示する”という作用はないのです。

もちろん、奥行の感じを大切した絵画であっても、その絵のフォーマットはたいてい長方形であり、四隅は90°で仕切られていて、絵画を周りの環境から区別しています。

ここで問題とするのは画中に、”90°”を設けた場合です。

画中を、90°および90°に関わりの深い角度値で組み立てた場合、

その絵は、どちらかといえば、奥行方向への空間をあまり感じない、”そのままの平面としての存在”を主張するようになります。

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そのような理由から、

奥行の感じを大切にする絵画表現では、90°と90°に関わり深い角度値のグループを”アボイドアングル”と位置付け、”
審美角度値”のグループから外しています。

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by nzmaro | 2017-07-11 11:30 | 白抜きプレート | Comments(0)
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