カテゴリ:水彩絵具( 12 )

混色-体質感のある深緑をつくる-

動画  

ぼかしと白抜きでバラの水彩「サハラ’98」

水彩画用テンプレート「しろぬきプレート」とは
  ぼかしの水彩 バラを描く(First stage)

a0143756_21130162.jpg

b(左側)の元の絵具
W&N    547 キナクリドンゴールド
シュミンケ 509 コバルトターコイズ(W&N 191 コバルトターコイズライト)
●シュミンケ 672 ウルトラマリンバイオレット

f(右側)の元の絵具
●W&N    547 キナクリドンゴールド
●シュミンケ 509 コバルトターコイズ(W&N 191 コバルトターコイズライト)
W&N   125 キャプトモータムバイオレット
   

オリーブグリーンや、サップグリーンなど、たくさんの暗色系のグリーンの絵具があります。これら暗色系の緑系、青系に共通しているのが、透明性が高く抵抗感が弱いことです。絵では、抵抗感も持たせるために、絵具に不透明性と粒子感を求めたい場面があります。テールベルトには、粒子感がありますが、透明で、着色力が非常に弱いです。オキサイドオブクロミウムは、完全に不透明ですが、ぺったりして深み感に欠けます。

武蔵野 玉川上水 11月が完成に近づいた時、すでに紙に置いてある緑よりも、材質感と濃さ(暗さ)、色の強さ(彩度)の点で、負けない(埋没しない)インパクトのある深緑でアクセントをつけたいと思いました。探して見つけた混色がこれです。

私の最近の絵の色調はゴールドトーンです(自分でそう呼んでいるのですが)。全体がオレンジ、黄土系です。その中で深緑として用いる色は、実際には茶色に近い色になっています。上に掲載の塗り見本は、三角形の中央部に3色の混色、三角形の辺の部分に、2色同士の混色を表してあります。

W&N    547 キナクリドンゴールド
シュミンケ 509 コバルトターコイズ(W&N 191 コバルトターコイズライト)
今回の3元混色は、上記の2色が基本です。

残りの一色、
■シュミンケ 672 ウルトラマリンバイオレット(左の混色での)
W&N   125 キャプトモータムバイオレット(右の混色での)
は、濃さ(暗さ)を補うために、使っています。

キナクリドンゴールド、コバルトターコイズ、この2色の混色による深緑が、透明感(深み)と粒状感(材質感、抵抗感)が両立した、とても面白い混色です。パレット上で混ぜていると、ゾクッとするほど素晴らしい感覚があります。

粒状感と不透明性のあるコバルトターコイズと、透明度の高いキナクリドンゴールドの2色により、体質(材質)感と透明感のバランスがとれます。また、コバルトターコイズがもつ、強い着色力と高い彩度が、混色によってできる深緑の中に、ギラっと底光りする発色として生きています。混ぜた結果、発色のパワーが死んでしまったわけではないのです。
混色の記事→混色のコツ 水彩絵具の気質(粒状化、ステイニング)も見てください。


絵の中で、この混色が使ってある場所

a0143756_22044601.jpg
a0143756_22044465.jpg

にほんブログ村 イラストブログ 描き方・技法へ
にほんブログ村
にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村
にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村



[PR]
by nzmaro | 2014-04-29 22:19 | 水彩絵具 | Comments(0)

PR101系 赤色酸化鉄(キャプトモータムバイオレット,インディアンレッド他)

a0143756_22324950.jpg

PR101 単一顔料系の絵具(写真上から)
(PR・・とは、ピグメント(顔料)レッドの意味、赤色の顔料になります)

W&N 125 キャプトモータムバイオレット
     顔料:   PR101
     透明度:  不透明
    粒子気質:  ステイニング、かつ粒状化

W&N 317 インディアンレッド
     顔料:   PR101
     透明度:  不透明
    粒子気質:  記載なし

シュミンケ 649 イングリッシュベネチアンレッド
     顔料:   PR101
     透明度:  不透明
    粒子気質:  ステイニング

W&N 678 ベネチアンレッド
     顔料:   PR101
     透明度:  不透明
    粒子気質:  ステイニング

W&N 74 バーントシェンナ
     顔料:   PR101
     透明度:  透明
    粒子気質:  記載なし


PR101系は、強い着色力と、不透明度(W&N 74 バーントシェンナを除く)をもつ、赤色の人工酸化鉄系の絵具です。ベンガラとも呼ばれる顔料です。これら単一顔料の絵具は、顔料の個性の主張がはっきりと出ています。顔料の粒度に混じりけがなく単一の粒度にそろっていると、岩絵具のように美しい発色をしますが、これらの絵具は、そういう美しさがあります。
水彩で、油彩に匹敵する抵抗感のある暗部を表現したいとき、役にたちます。持論ですが、安定感と抵抗感のある暗部には、赤色が必要になります。強い暗部表現に役立つ絵具です。

ちょっと筆に含ませただけで、強く着色し、不透明です。

W&N125キャプトモータムバイオレット→W&N317インディアンレッド→W&N678ベネチアンレッド の順に明るくなります。
色相の特徴は、
W&N 125 キャプトモータムバイオレット  紫を帯びて見えます
W&N 317 インディアンレッド        真紅を帯びて見えます
W&N 678 ベネチアンレッド         朱色、オレンジ系を帯びて見えます。

W&N678 ベネチアンレッドは、肌理の荒い体質顔料を配合しています。荒めの体質顔料は、赤系の発色に膨張感を与えます。W&Nのセンスが発揮されています。
顔料PR101(赤色酸化鉄)、体質顔料、どちらも強い研磨作用があるので、筆が摩耗しやすい絵具です。
筆の磨耗を防ぐ
微量でよく効く絵具なので、固形状態からの溶け出しが悪いという印象はないです。


W&N 74 バーントシェンナ
「バーントシェンナ」という絵具に、人工酸化鉄系の顔料PR101あてているメーカーは、W&Nのみのようです。通常、W&N以外のメーカーは、バーントシェンナには、天然土の酸化鉄 PBr7 をもちいています。穏やかで落ち着き感のある、黄色寄りの赤茶です。W&Nのバーントシェンナを見て、これほどギラギラと底光りのする天然土系の酸化鉄は、いったいどこで採れるのだろう、と思って、データを見ると、なんと人工酸化鉄を使っている、ということがわかります。

a0143756_22333527.jpg
PR101 を使っているブレンド系の絵具(写真上から)

シュミンケ 645 (キャプトモータム)インディアンレッド
     顔料:   PR101、PR206
     透明度:  不透明
    粒子気質:  ステイニング
シュミンケ 666 ポッツオリーアース
     顔料:   PR101、PR206
     透明度:  不透明
    粒子気質:  ステイニング

不透明で荒々しい気質のPR101に、深みのある透明色をブレンドして、PR101の個性をやわらげ、透明感(深み)を与えた、ブレンド絵具です。
PR101(人工赤色酸化鉄)と、PR206(キナクリドン系)をブレンドしてあります。PR206は、W&N 56 ブランマダー が、相当します。キナクリドン系特有の強い発色、透明度で、ボルドーワインのような色です。
 
ホルベイン w113 マースバイオレット
     顔料:   PR101、PV23、PBr7
     透明度:  記載なし
    粒子気質:  記載なし
ここでブレンドされている、
PV23は、ホルベインw115パーマネントバイオレット、W&N 733 ウィンザーバイオレット(ディオキサイジン)が相当します。透明で色の濃い紫です。ディオキサイジンパープルとも呼ばれています。
PBr7は、この記事前半で説明した、天然系の赤色酸化鉄で、透明系です。通常、バーントアンバー、ローアンバー、バーントシェンナ、これら、色調の異なる茶系に、すべてPBr7があてられています。

オリジナル塗り見本 60色見本 140色見本



にほんブログ村 イラストブログ 描き方・技法へ
にほんブログ村
にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村
にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村







[PR]
by nzmaro | 2014-03-21 22:44 | 水彩絵具 | Comments(0)

PY150系(トランスルーセントイエロー、キナクリドンゴールド)

a0143756_22072290.jpg
(PY~とは、ピグメント(顔料)イエローの意味、黄色の顔料の意味になります)
 
シュミンケ 209 トランスルーセントイエロー
     顔料:   PY150
     透明度:  透明
    粒子気質:  ステイニング  

W&N 653   トランスペアレントイエロー
     顔料:   PY150
     透明度:  透明
    粒子気質:  ステイニング  

W&N 547   キナクリドンゴールド
     顔料:   PY150、PR206、PV19
     透明度:  透明
    粒子気質:  ステイニング 
    
PY150の化学成分は、アゾ-ニッケル錯体です。
 

■シュミンケ 209 トランスルーセントイエロー 
■W&N 653   トランスペアレントイエロー

透明なイエローです。
(ホルベインでは、顔料PY150  のストレートな絵具はなく、w039オーレオリン が、PY150を含んでいます。)
がっしりした粒状感をもつカドミウム系イエローと、対照的な性質のイエローです。透明なので、濃く塗ると、黄土色系に見えます。

■W&N 547 キナクリドンゴールド
透明な黄土系です。薄めるとイエローに感じられます。
パレット上で、W&N074バーントシェンナと隣り合わせに並べると、見分けがつきません。粒状気質も色調も、化学成分も別の絵具ですが、イメージ上のつながりがあります。より赤味を帯びた、半透明で若干の粒状感もあるゴールドトーンのW&N074バーントシェンナ。オレンジを帯びた透明でゼリー状の質感のW&N 547 キナクリドンゴールド。この絵具は、3種類の顔料(PY150、PR206、PV19)によるブレンドです。PV19は、W&N 502 パーマネントローズ です(上記写真、塗り見本の一番下)。PR206は、W&N 466 パーマネントアリザリンクリムソンです。
(ホルベインでは、w142キナクリドンゴールド (PY150、PO48)が相当すると思います。)

これら3つの絵具の特徴は、wet in water で、拡散の足が大変に軽く、時間をかけて(気がつかないうちにいつの間にか)、水の果てまで拡散し、最終的にウォーターフロンドエッジを作ります。拡散の最初の速さを、左右するのは、ガムの濃さですが、ガムが濃くても薄くても、紙が乾かないかぎり、広がりつづけます。この絵具を水に多く薄めた場合、ボカシのトーンの山を築くことなく、同一の濃度に広がります。よく広がるのがメリットだとも言えます。

wet in water、 wet in wet で、広げすぎたくない場合、工夫をします。拡散の初速を落とすためには、ガムアラビックを混ぜて粘土を高める。広がりすぎて欲しくない場合は、途中で、ドライヤーをかけて止めるなどです。

オリジナル塗り見本  60色見本  140色見本

クリックをよろしくお願いします
にほんブログ村 イラストブログ 描き方・技法へ
にほんブログ村
にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村
にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村



[PR]
by nzmaro | 2014-03-17 22:19 | 水彩技術(絵具) | Comments(0)

体質顔料について

動画
ぼかしと白抜きでバラの水彩「サハラ’98」
水彩画用テンプレート「しろぬきプレート」とは

体質顔料とは
絵具は、顔料(色のもと)、体質顔料、バインダー(練り合わせるメディウム)、通常この3つの要素から出来ています。


体質顔料とは、それ自身、殆ど色がなく、着色力も無い白い粉末です。


体質顔料として使われるものは、アルミナ、カオリンなどがあります。日本画では、方解石の粉(方解末)、水晶の粉(水晶末)などがよく使われます。胡粉(カキの貝殻の粉末)は、白の絵具として使われますが、着色力が弱いので、体質顔料的な絵具です。


アルミナは、砥石の原料でもあります。水晶末は、石英で、硬度が高く、強力な研磨作用があり、筆がどんどん磨り減ります。体質顔料には、筆を磨耗させる作用があります。   →筆を長持ちさせる絵具の溶かし方


なぜ、体質顔料を混ぜるのか
色の元である顔料だけ、バインダー(アラビアゴム)で練っても、着色はできます。が、顔料だけですと、絵具にボディがなく、色合いがべたっと平面的で、沈むような感じ、色のふくらみ感に欠けます。


顔料から反射された色の光を受けとめてさらに拡散、反射させ、色合いのふくらみ感と、絵具のボディを作るのが、体質顔料の働きです。


オリジナル塗り見本 60色見本 140色見本

にほんブログ村 イラストブログ 描き方・技法へ
にほんブログ村
にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村
にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村


[PR]
by nzmaro | 2014-03-16 21:16 | 水彩絵具 | Comments(0)

透明水彩絵具 3つのメーカーの特徴(ホルベイン、W&N、シュミンケ)

動画
ぼかしと白抜きでバラの水彩「サハラ’98」

水彩画用テンプレート「しろぬきプレート」とは
a0143756_18342066.jpg


a0143756_09114519.jpgホルベイン
 リーズナブルな価格で使いやすい水彩絵具です。
顔料に対するアラビアゴムの割合が多く、どの絵具も、比較的同じ強さの着色力に整えられています。
着色力の強い絵具の典型としては、フタロシアニン系のブルーやグリーンがありますが、こういった絵具も、適度な着色力に整えられています。アラビアゴムの割合が多いので、ベタで濃く塗ると、テカリが出ます。
アラビアゴムの多さにより、適度な粘土があるので、wet in wet(湿った紙の上に絵具を落としにじませる) で描く時、拡散に制動がかかり、使いやすいです。

a0143756_09115883.jpg

ウィンザー&ニュートン
 強い発色とボディが特徴です。着色力の強い不透明色には、特にW&N社の個性が表れています。赤系の発色、ボディの強さ、粒立ち感は、見るべきものがあります。また、W&Nの絵具は、全体を通して清涼でクリアな発色というイメージもあります。

 体質顔料の選択とその配合の感覚に優れています。(体質顔料とは、無色で、それ自身着色力を持たない白い粉です)

 赤系の顔料に対して、やや荒め(粒の大きめ)の体質顔料を混ぜることにより、膨らみ感のある発色をさせることができるのですが、W&N社はそのことをよく分かっていて、一部の赤系や、人工酸化鉄系の赤、オペラーローズ等に、やや荒めの体質顔料を配合しています。荒めの体質顔料のデメリットとしては、固形状態からの、溶け出しが悪いこと、筆が磨耗することです。 →筆を長持ちさせる絵具の溶かし方
赤系だけでなく全色を通して、やや荒めの体質顔料を使い、しっかりとしたボディ感と発色が特徴です。

 顔料(色の粉)の割合は高く(濃く)、着色力はしっかりと強く、それぞれの顔料の個性、気質がストレートに出て、専門化用絵の具としてのパフォーマンスをそなえています。色によって、着色力の強い絵具(フタロシアニン系の青や緑、人工酸化鉄系の赤茶)、着色力が弱い絵具(天然系の黄土、茶系など)があります。


 3種類以上の顔料をブレンドしてつくった絵具の数が、全96色中たったの7色です。3社の中でもっとも少ないです。アーティスト用絵具として、単一顔料による、顔料本来のストレートな気質を持つ絵具を、提供する姿勢に重点がおかれていることが見て取れます。

 製品カタログで、技術的な情報が詳しいいることも、W&N社の特徴です。

a0143756_09120261.jpg

シュミンケホラダム
 仕入れた顔料を、時間をかけてさらに研いで肌理を細かくするなど、こだわりの絵具作りのメーカーです。高価ですが、最高のテイストがあります。透明色に素晴らしい絵具がたくさんあります。パレットで溶いた時、ゾクッとするほどの美しさと色合いの深さがあります。

 全体に滑らかさを重視した絵具作り、水彩紙のテクスチャーと、完全に同化、馴染むような乾き上がりになります。しっとり系です。その品の良さは、比類ないものです。カタログによると、メーカーのポリシイによって、オックスゴールをすべての絵具に配合しているとあります。

 W&Nの透明水彩が、やや荒めの体質顔料の配合により、発色の粒立ち感、視覚的な膨張感をポリシーにしているのに対して、シュミンケホダダムは、オックスゴールをすべての絵具に配合していることからも分かるように、透明感、色合いの深み、しっとり感をポリシーにしているようです。粒立ち感のW&N、しっとりのシュミンケホダダム、というイメージです。

 絵具で、「しっとり感、透明感」と、「粒立ち感、膨張感」実は、相反する要素なのです。片方を立てれば、片方立たず、という要素です。ところが、絵を描いていて、常に両方欲しくなるという要素でもあります。

 この相反する要素を、具体例で言えは、日本画の岩絵の具は、体質感(材質感)と、美しい粒立ち感がありますが、透明感としっとり感はありません。油絵具は、基本的に、しっとり感、透明感になります。油絵具に、砂などを混ぜて、材質感を表現することは可能ですが、顔料がオイルのメディウムにくるまれている以上、顔料そのものの粒立ち感を表現することはできません。

 シュミンケホラダム社は、複数の顔料をブレンドした絵具を作ることにも積極的です。全110色中、3種以上の顔料ブレンドによって作った絵具は14色。すぐれたブレンドのセンスがあります。491パリブルー(3種ブレンド)、495ウルトラマリンバイオレット(2種ブレンド) など、吟味されたブレンド感覚に脱帽します。


「3種類以上の顔料ブレンドの絵具」がラインナップに占める割合
ホルベイン:  29%(全109色のうち)
W&N:     7%(全96色のうち)
シュミンケ:   13%(全110色のうち)

オリジナル塗り見本 60色見本 140色見本


にほんブログ村 イラストブログ 描き方・技法へ
にほんブログ村
にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村



[PR]
by nzmaro | 2014-03-16 18:49 | 水彩絵具 | Comments(0)

コバルトターコイズ(シュミンケ 509) コバルトターコイズライト(W&N191)

a0143756_21395977.jpg
色名:
シュミンケ 509 コバルトターコイズ
    W&N 191 コバルトターコイズライトに相当
    holbein  相当の絵具なし

顔料名   PG50
化学成分  コバルト、リチウム、チタン、亜鉛酸化物
透明度   半不透明 (不透明、半不透明、半透明、透明の4ランクの内)
粒子特性  粒状化とステイニングの中間     粒状化の意味についてはこちら

塗り見本全集についてはこちら →塗り見本60色 →塗り見本140色


この絵具の特徴は、際立った彩度と、不透明度です。また、強い着色力があり、少量で効く絵具です。
少量で効く、透明系の青や緑は、フタロシアニン系のブルーやグリーンがありますが(holbein w078 バンブーグリーン等々)、不透明系の青系で、ここまで、強い着色力をもつ絵具は、この1色しかなく、インパクトがあります。メーカーのデータによれば、半不透明ですが、着色力の強さが手伝って、印象的には不透明なイメージです。

日本画の岩絵具に、緑青(りょくしょう)という絵具があり、そのイメージがあります。岩絵具の緑青の方が、色相が黄色寄りで、柔らかな質感です。写実系の画面の中に、この絵具を、単色で投入すると、際立って目立ちます。強い着色力、高い彩度があるので、混色用としても個性を発揮します。

シュミンケ社と、W&N社を、比較すると、シュミンケ社の方が、一層、彩度が高く、より青み寄りの色合いです。

holbeinにも、コバルトターコイズライトという絵具がありますが、顔料名が、PB28 とありますので、かなりテイストの異なる絵具だと想像します。

クリックをお願いします
にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

東京都東大和市の水彩画教室
わかば水彩画教室

デザイナーズ セレクトショップデジグス は こちら

お部屋のディスプレイ、新築祝いの贈答用に

a0143756_21450703.jpg



お祝い、贈り物に、吹きガラスのボール



a0143756_21480511.jpg


おもてしのスペースに
a0143756_21503969.jpg





[PR]
by nzmaro | 2014-03-08 22:08 | 水彩技術(絵具) | Comments(4)

混色のコツ 水彩絵具の気質(粒状化、ステイニング)

動画
ぼかしと白抜きでバラの水彩「サハラ’98」
  楽しいしろぬき絵画 スノークリスタルa
   水彩画用テンプレート「しろぬきプレート」とは
  ぼかしの水彩 バラを描く(First stage)

誰でも、定番の混色の組み合わせがあると思います。私も、もっと混色表現の幅をひろげたくて、手当たりしだい、試したこともあります。絵具は物質なので、色のスペクトル要素(色相、彩度、明度)だけでは、混色の結果を予測することができない面があります。

物質としての絵具は、それぞれに、特有の「気質」をもっています。混色をプランする時は、絵具の気質と対話します。
絵具の物質的な気質については、「透明 or 不透明」の他に、「ステイニング(staining) or 粒状化(グラニュレーションgranulation)」という要素があります。「着色力の強弱」という要素もあります。

■「粒状化」とは、水彩紙の上に細かな斑点状に、顔料の粒子が沈着する特性のことです。ウルトラマリンブルーなどがそうです。
■「ステイニング」の絵具は、顔料の粒子が非常に細かく、粒状化の絵具のようなザラザラ感をつくることがなく、紙の表面にしっかり馴染み、染色したような感じになります。
●着色力の強弱とは、少量でよく効く絵の具と、そうでない絵具との違いです。

a0143756_23305553.jpg

↑粒状化絵具(W&N125 キャプトモータムバイオレット)

a0143756_23315253.jpg

↑ステイニング系の絵具(シュミンケ218 トランスルーセントオレンジ)


物質としての絵具の「気質」要素

透明       ⇔   不透明
ステイニング  ⇔    粒状化
着色力強    ⇔   着色力弱

これらの要素は、絵具ごとに、それぞれにバラバラです。つまり、不透明系の絵具の中にも、ステイニングのものもあれば、粒状化のものもある。透明系の絵具の中にも、ステイニング系のものもあれば、粒状化のものもある。中には、ステイニングの性質と、粒状化の性質を、同時に併せ持っている絵具もあります(W&N 125 キャプトモータムバイオレット)。

色合いだけで見た場合の混色の結果は、「色の3属性(明度、彩度、色相)」の知識で、おおよその結果が予測できます。しかし実際に、混色の結果が、イメージどおりにならない場合があるのは、絵具の物質的面「気質要素」がに左右されているからです。

私が、混色の際にめやすにしているのは、

透明系  +  粒状化系
透明系  +  不透明系
半透明系 + 半透明系

です。私の好みということになりますので、ルールではないです。不透明系+不透明系 も、上手くいく場合もあります。好みの問題です。

よく混色では、反対色同士を混色して、黒っぽい色や灰色を作ります。「青系+茶系」「青系+オレンジ系」といったものがポピュラーです。

混色で暗いを作る時、混色結果に求めたい要素は、「色の深み」と、「ボディ(抵抗感)」です。

ステイニングかつ透明系の絵具だけ、2色混ぜて、グレーや暗い色をつくった場合、とても滑らかでインクのような質感のグレーが出来上がりますが、ボディ(抵抗感、物質間)が物足りません。
不透明の絵具ばかりを混ぜると、深み(透明感)の無い、ヘドロのような質感になります。不透明に色に対しては、透明の色を混ぜたいです。透明系の絵具が色の深みを、粒状化系不透明系の絵具がボディを、表現してくれます。

水彩絵具の気質要素(粒状化、透明、半透明、半不透明、不透明)については、ウィンザー&ニュートン社の、水彩絵具カタログに詳しく記されています。

a0143756_23364078.jpg

クリックをよろしくお願いします
にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

東京都東大和市の水彩画教室
わかば水彩画教室


お祝い、贈り物に、吹きガラスのボール
a0143756_23444322.jpg

お祝いのプレゼントに お部屋のインテリアに
a0143756_23472635.jpg

デザイナーズ セレクトショップ デジグスは こちら
a0143756_00123215.jpg



[PR]
by nzmaro | 2014-03-06 00:26 | 水彩絵具 | Comments(0)

水彩絵具 オリジナル塗り見本-その2(約140色)

動画  水彩画用テンプレート「しろぬきプレート」とは
動画  ぼかしの水彩 バラを描く(First stage)

a0143756_1158669.jpg
オリジナルの水彩絵具塗り見本、その2です。
過去に手にしたことのある全ての絵具の塗り見本なので、140色程度あります。(現在パレットの上にのせている色は、約30色です。)

水彩絵具 塗り見本-その1(約60色)と重複する色もあります。

今回の見本には、黒系、白系、金銀、ホルベインガッシュが、若干含まれています。(ガッシュは、現在使っていません。)

メーカーの略記号は下記のようにしてあります。

略記号  メーカー名
W    ウィンザー&ニュートン
S    シュミンケホラダム
R    レンブラント
h    ホルベイン
K    クサカベ
ぺ    ぺんてる
吉    吉祥
HG   ホルベイン(ガッシュ)

高解像度の画像データをこちらからダウンロードできます。

イエローオレンジ系-1
イエローオレンジ系-2
グリーン系-1
グリーン系-2
バイオレット系
ブラウン系-1
ブラウン系-2
ブラック,金銀系
ブルー系-1
ブルー系-2
ホワイト系
レッド系-1
レッド系-2

a0143756_11434741.jpg
a0143756_11435990.jpg
a0143756_114461.jpg
a0143756_11441579.jpg
a0143756_11442292.jpg
a0143756_11443178.jpg
a0143756_11443733.jpg
a0143756_11444554.jpg
a0143756_11445159.jpg
a0143756_11445661.jpg
a0143756_1145241.jpg
a0143756_1145762.jpg
a0143756_11451391.jpg


クリックをよろしくお願いします
にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村



東京都東大和市の水彩画教室
わかば水彩画教室

デザイナーズ セレクトショップ デジグスは こちら
a0143756_11535572.jpg


クリエーターズマーケットCreema
a0143756_115502.jpg

[PR]
by nzmaro | 2014-02-19 11:45 | 水彩絵具 | Comments(0)

水彩絵具 オリジナル塗り見本(その1)(約60色)

動画  水彩画用テンプレート「しろぬきプレート」とは
ぼかしと白抜きでバラの水彩「サハラ’98」
 ぼかしの水彩 バラを描く(First stage)

a0143756_1392315.jpg
約60色の塗り見本です。約140の塗り見本は、水彩絵具 オリジナル塗り見本-その2(約140色)にアップしてあります。画像の形ではありますが、水彩紙に作成してあるので、「粒状感」も伝わると思います。高解像度画像は、下のリンクで、ヤフーボックスから、ダウンロードできます。「ダウンロード」というボタンを押してください。
  
高解像度画像
レッド&バイオレット系
イエロー&ブラウン系
ブルー&グリーン系

メーカー略記号は下記のようにしてあります。

W:WINSOR&NEWTON社
S:シュミンケ ホラダム社
h:ホルベイン社
K:クサカベ社
a0143756_1311135.jpg
a0143756_13111613.jpg
a0143756_13114954.jpg

クリックをお願いします。
にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村
にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村
a0143756_1332595.jpg
デザイナーズ セレクトショップ
デジグス は こちら
クリエーターズマーケット
Creema

a0143756_13352528.jpg

[PR]
by nzmaro | 2014-02-08 01:45 | 水彩絵具 | Comments(0)

(W&N社)キャプトモータム バイオレット(125)

a0143756_21341597.jpg
人工の赤色酸化鉄系の中で、もっとも暗く、再度が低く(黒に近く)、色相が紫を帯びた、暗赤色です。気質は、ステイニング粒状化の両方を併せ持つ、めずらしい顔料です。
完全な不透明色です。

特徴として、強い着色力があります(微量でよく効く)。しっかりした不透明感と、材質感があります。岩絵具(日本画の絵具)に匹敵するような粒子感を持ちます。

力強い暗部の表現に役立ちます。力強さのある暗い色には、赤味の成分が不可欠、というのが私の持論ですが、この絵具が役に立ちます。

暗褐色の絵の具としては、「バーントアンバー」や、「セピア」、「ローアンバー」などがポピュラーです(暗赤色のこの絵具とは少し違いますが)。キャプトモータムバイオレットは、これらのどの褐色よりも、着色力、不透明性、材質感が強く、気質の面で強い主張をもつ絵具です。

ホルベイン社での相当の絵具は、「マースバイオレット(w113)」、シュミンケ社での相当の絵具は、「(キャプトモータム)インディアンレッド(645)」になります。色相(見た目)は同じです。が、どちらも、2~3種類の顔料をブレンドしてあるタイプです。W&N社の「キャプトモータム バイオレット(125)」は、単一の顔料(ブレンドでない)で、力強い気質をもった絵具です。

すべての絵具には、クレンザーのような研磨作用があります。筆を磨耗させてしまう原因です。この絵具は、とくに粒子が荒く、研磨作用があるので、筆を長持ちさせるためには、上手に扱う必要があります。  →筆を長持ちさせるには

→キャプトモータムバイオレットを含む、赤色酸化鉄系の絵具についてはこちら

PR101系 赤色酸化鉄(キャプトモータムバイオレット,インディアンレッド他)

デザイナーズ セレクトショップ
desigss デジグス は こちら

クリックをお願いいたします。
にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村



東京都東大和市の水彩画教室
わかば水彩画教室

クリエーターズマーケット
Creema


[PR]
by nzmaro | 2014-01-30 21:40 | 水彩絵具 | Comments(0)