カテゴリ:水彩 wet 技術( 9 )

玉川上水のケヤキの樹(3rd stage)

a0143756_22300570.jpg
筆の跡は、意図した所にのみ残し、それ以外は、水彩紙に先水を施して、筆跡が残らないように絵具を投入しています。

にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村
にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村
[PR]
by nzmaro | 2014-12-30 22:35 | 水彩 wet 技術 | Comments(0)

玉川上水のケヤキの樹(2nd stage)

動画 ぼかしと白抜きでバラの水彩「サハラ’98」

a0143756_22115170.jpg
前回の同じ絵では、樹の幹の存在感を出し過ぎて、失敗したので、今回は、幹の存在感を、透明感を保ったまま、柔らかく表現しつつ、幹のテクスチャや、木漏れ日を、丁寧に表現していこうと思います。

水彩画用テンプレートシステム「しろぬきプレート」完成しました。
1st ステージでは、ハイライト部分は、マスキングインクでの「抜きっぱなし」の状態ですが、ここで、ハイライトが、画面になじむように整えられているのは、「しろぬきプレート」を使っての、研磨スポンジでの、絵具を除去を行ったからです。


にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村
にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

[PR]
by nzmaro | 2014-12-30 22:16 | 水彩 wet 技術 | Comments(0)

玉川上水のケヤキの樹(1st stage)

a0143756_22051795.jpg
マスキングインクを施した後、紙を全面濡らし、たっぷりの水で溶いた絵具を投入し、紙の上に水位が盛り上がった状態で、色が互いに混ざり合うようにしました。

にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村
にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

[PR]
by nzmaro | 2014-12-30 22:09 | 水彩 wet 技術 | Comments(0)

ピエール ドゥ ロンサール(2) 2nd stage

a0143756_21230653.jpg

大きさ: 6号
紙:   アルシュ荒目 300g
 
水張りで1時間以上紙を浸水します。それにより、紙に施されているサイジング(にじみ止め)が流出してしまうので、ホルベインの「マルチサイジング」(にじみ止め)の30%希釈液を、水張り乾燥後に塗布しています。絵具の粒立ち感のある発色をするようになります。

a0143756_21262006.jpg
ホルベインの水彩画用「マルチサイジング」は優れた性質です。アクリル系ということです。紙を水浸しにして作業をしても、流出してしまうという感じがまったくない、堅牢なものです。原液のまま使うこともできますが、紙の色がベージュ色っぽくなり(液の色は無色ですが)、効き過ぎて、絵具を弾き作業にならないです。
 *  *
1st stageでの絵具投入作業の30分くらい前から、マスキング済みの全紙面を、びしゃびしゃにぬらしておきました。
 *  * 
今回、2nd stage まで、マスキング液を剥がさないで、作業しました。1st stage 後、ドライヤーで表面だけ乾燥させ、紙の芯が生乾きの状態で、豚毛のハケで置き水をし、2rd stage の作業をしました。
 *  * 
乾かしなしで、無理やり、ここまでの絵具の投入量と回数をがんばってしまうと、絵具が拡散しすぎて、トーンが、べったり平面的になってしまいます。

 *  *

wet in wetで、生乾き状態は、このうえなくおいしいコンディションです。(油画もです。学生時代、先生が、ペタつく程度の生乾き状態のキャンバスを見て、「今、最高のコンディションなんだよ、ここでトーンを作り込んでいくんだよ」と熱をいれて説明してくれました)。
 *  *
ここでいう生乾きとは、タプタプの水位がひとまず引いて(ドライヤーとか、自然乾燥とか)、でもまだ、紙の表面が水分でテラテラと光っている状態。
 
もうひとつの生乾きは、表面はひとまず乾燥し、紙の芯、そして板に、たっぷりの湿りが残っている、紙が半透明な状態です。
 *  *
こういった状態の間に、「トーンの作り込み」は、出来うるあらゆることをやるといいです。このタイミングを逸しては、油彩画のような柔らかなトーンを作るチャンスはないからです。
 *  *
生乾き中のトーンの作り込み
●removing in wet
ティッシュ、綿棒(乾いた、又は濡らした)で、除去して、トーンをつくること。
例:
陰の中にある花など、几帳面に塗り残すと不自然なので、どんどん絵具をかぶらせます。「で、後は、乾かしてから落ち着いて、白く抜こう」とか言わず、濡れている間に、ティッシュや綿棒で、除去によるトーン作りをします。乾かしてしまってからでは、決してつくることができない、柔らかなトーンをつくれます。周囲に、まだ、タプタプの溶き絵具がある場合、ティッシュで抜いても抜いても、押し寄せてきますが、かまわず、作業をつづけます。
 *  *
こういった作業は、元々は、wet in wet 最中での、ハプニング(起こって欲しくないはみ出しや流れだし)の、トラブルシューティングだったでしょう。実は水彩画のトーンが豊かになる素晴らしい技術です。
 *  *
●濃いめの絵具をペタッと置く
紙の上の水位がなくなり、かつ表面がテラテラとまだ光るくらい濡れている時、かつ、紙が芯まで湿り、くたくたな状態になっている時がタイミングです。含み量の少ない平筆や、フィルバード型の筆に、(1st stage で投入する溶き絵具とは、濃さのまったく違う)、濃い絵の具を含ませ、トーンの濃さを強調したい(描写ではなくトーン)場所に、ピンポイント的に、ペタペタっと塗ります。油彩画の感覚です。ぼかしの中のアクセント、トーンのピークを築きます。乾いた紙へ塗ったのでは絶対に作れない、油彩画のような柔らかなトーンを作れます。
 *  *
水彩紙を痛めないための留意点
●芯まで水分を含んだ水彩紙は、強く押さない、ピンポイントで圧力をかけないことが大切です。強く押した場所は、にじみ止めが流出し、その場所がシミになります。ティッシュで、色を抜き取ろうと、やっきになって、トントン叩くと、そこが、あとでシミになります。芯まで水分を含んだ紙は、強くこする、強く押す、をしないことが大切です。そのまま丁寧に乾かせば(にじみ止めがしっかり効いた状態なら)、スポンジで、すっきりと白く抜くことができます。
 *  *

 
クリックをよろしくお願いします。
にほんブログ村 イラストブログ 描き方・技法へ
にほんブログ村
にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村
にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

東京都東大和市の水彩画教室
わかば水彩画教室
デザイナーズ セレクトショップ
デジグス は こちら



[PR]
by nzmaro | 2014-07-13 21:40 | 水彩 wet 技術 | Comments(0)

広域な wet in wet で、バックランを回避する水分補給のコツ


刷毛の穂先を紙に触れ、すばやくなでます。使用の水彩紙は、アルシュ300gの荒目です。不規則感に富んだ凸凹が、水流に対して適度な制動をかけ、 wet in wet に具合がいいです。途中での水分補給は、紙目(小さな凸凹)よりも決して高く水を盛らないことです。水位が無いので、水位の崩れによる水流が発生せず、バックランが起こりません。
 

バックランを防ぐ紙への水分補給のポイントは、投入する水の量を最小限にすることです。ハケは、含み量がすくなく、穂先にバサバサ感のあるものが向いています。ナムラのスラントブラシ がおすすめです。先端で細く使うことも出来、具合がいいです。平刷毛で、太い毛質の豚毛なので、含み量が小さいです。毛が硬めで、乾いた紙にもよくタッチします。

a0143756_00311735.jpg


バックランによる、洗い流しが発生する条件
●既設の絵具のトーン
●湿っている紙面
●そこへ水を盛り付ける
これらの条件で発生します。水分補給に用いる、刷毛や筆の大きさ自体は関係がありません。丸軸の筆は、含み量が多く、流出量が多いので、小さな丸筆でも、簡単にバックランが発生します。

a0143756_00313694.jpg

   ↑小さな丸筆による水の盛り付けで発生したバックラン

↓羊毛系の刷毛は、first wet in water での最初の置き水に適しています。乾きかけの紙面への水分補給に用いますと、バックランを起こしやすいです。じゃあ、水分を絞って使えばいいか・・といえば、毛が柔らかくて腰がないので、乾いた紙には、タッチしにくいです。

a0143756_00313006.jpg


にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

東京都東大和市の水彩画教室
わかば水彩画教室

デザイナーズ セレクトショップデジグス は こちら

栗原瑠璃華 吹きガラス

a0143756_01032004.jpg
miruhana花のフレーム 【温帯睡蓮】
a0143756_01015096.jpg


こばやしのぞむ 水彩画 新緑の源氏池とカルガモ
a0143756_01052974.jpg





[PR]
by nzmaro | 2014-03-12 01:12 | 水彩 wet 技術 | Comments(2)

バックランによる「ウォーターフロントエッジ」

動画 

ぼかしと白抜きでバラの水彩「サハラ’98」

 水彩画用テンプレート「しろぬきプレート」とは

ぼかしの水彩 バラを描く(First stage)

a0143756_18480817.jpg

↑first wet in water により絵具を投入したが、その後、まだ生乾きの上に、多量に追加投入した水により、絵具が殆ど流されて、エッジ部分にたまり、画面全体が白っぽくなってしまった例。

a0143756_20592527.jpg

バックラン
(back run:逆流)によって生成した「ウォーターフロントエッジ」とは:
a0143756_18494995.jpg
絵具が生乾き状態の紙の上に、多めの水を置きます。その水が周囲に広がって流れます。投入した水の、高い水位が崩れて、水流が発生します。小さな津波です。水底の、生乾きで未定着の顔料が、押し流されます。水位を失って水流が止まる、外縁部分に顔料がたまり、不規則なギザギザのエッジをつります。これをウォーターフロントエッジと呼びます。ミクロなギザギザのパターンが、海岸に打ち上げられたゴミの感じによく似ています。

このギザギザのオブジェクトを、ウォーターフロントエッジと呼んでおきます。一般に、バックランと呼んでいるものです。バックランは、水の逆流の意味です。水の逆流現象と、それによって生じたオブジェクトを区別するために命名しました。

バックランで、「白抜き」をする画家もいます。柴崎春通さんのブログです。白抜きの記事は、下の方になるので、スクロールしてください。


表面張力によるエッジ:

水玉状に、盛り上げるようにたっぷりの溶き絵具を、乾いた紙の上に、盛り上げた際に生成する、シャープなエッジも、ウォーターフロントエッジの一種です。

a0143756_18551213.jpg

↑表面張力によるシャープなエッジの例

表面張力によって作られるエッジ:

a0143756_18495132.jpg
表面張力については詳しくないので、サラっといきます。水の分子は、分子間力(分子同士が引き合う力)で、水のかたまり(水滴)の中央に集まろうとする力がいつも働いています。顔料は、外縁の界面領域に押し出され、そこに溜まります。 (水の温度が低いほど、表面張力は、強いということです)

シャープエッジを意図的につくる方法はこちらです。

動画:「片ぼかしを作る(ハードエッジ、シャープエッジ、ソフトエッジ)」



にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

東京都東大和市の水彩画教室
わかば水彩画教室

デザイナーズ セレクトショップデジグス は こちら


[PR]
by nzmaro | 2014-03-09 21:08 | 水彩 wet 技術 | Comments(0)

リフティングでトーンの微調整をする(ソフトなリフティング)

水彩絵具を洗い流して除去する「リフティング(リフトアウト)」です。今回は、ソフトなリフティングを行い、トーンの微調整をしました。

 

リフティングによって、紙の白地に近いところまで、除去することもできます。
そのデモは、水彩画家 村田收さんの、水彩画インフォメーションの「リフトアウト」をお薦めします。とても充実したHPで、私もこのHPを見て、たくさん学ばせていただきました。

a0143756_11094581.jpg


リフティングに使ってはいけない筆というのはありませんが、筆がある程度、傷むことはさけられません。今回は、ムラを作りたくなかったので、毛の柔らかい、彩色筆によって、なでる(時々突っつく)ように、リフティングしました。今回動画で使った筆は、東京都台東区にある日本画材料の専門店、金開堂製の、白花彩色(はっかさいしき)の6号です。リフティングに使ってしまうのは、ちょっともったいない筆です。価格のわりに、優れた品質の筆です。薄茶色の毛です。白い毛の一般的な彩色筆よりも、この白花彩色は、毛に腰があり、かつ細く均一にそろった毛で、含み量が多いです。
a0143756_11342103.jpg
ガシガシとリフティングしたい場合は、丈夫で比較的安価な、ナイロン系で、力の入りやすい、フラット(平)筆がおすすめです。下の写真は、
a0143756_21113290.jpg
赤い軸の筆が、ヴァンゴッホのGWVA (アンギュラー)の 3/4インチサイズ(ナイロン、天然毛混合)
黒い軸の筆が、インターロンの1027シリーズです。(ナイロン)
インターロンの毛は、形状記憶性と耐摩耗性にすぐれ、ガシガシ使っても殆ど、穂先の乱れがおきない丈夫な筆です。

赤い軸の筆、ヴァンゴッホのGWVA(アンギュラー(穂先が斜めカット)は、 wet in wet の置き水用に、リフティング用に、描画用に、パレットの掃除用に、とても役立つ筆です。動画を撮影の後、結局、この筆で、かなりガシガシとリフティングしました。突っつくように使っても平気な、耐久性のある筆です。


今回の動画での、リフティング前とリフティング後の写真です。
a0143756_21034430.jpg
リフティング前↑
a0143756_21052125.jpg
リフティング後↑(殆どわからないですね(;^_^A
トーンの微調整でしたので、写真では、あまり違いが分からない程度の、リフティングでした。

クリックをお願いします
にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村



東京都東大和市の水彩画教室
わかば水彩画教室

デザイナーズ セレクトショップ デジグスは こちら


クリエーターズマーケットCreema

[PR]
by nzmaro | 2014-02-21 21:24 | wet 水彩技術 | Comments(0)

「片ぼかしをつくる」水彩デモ

動画  
ぼかしと白抜きでバラの水彩「サハラ’98」
楽しいしろぬき絵画 スノークリスタルa
水彩画用テンプレート「しろぬきプレート」とは

ぼかしの水彩 バラを描く(First stage)
a0143756_177244.jpg



a0143756_13344098.jpg

絵は、「片ぼかし」の集大成ともいえます。
3種類の片ぼかし、「ハードエッジ」「シャープエッジ」「ソフトエッジ」の片ぼかしの作り方のデモです。
動画での「打ち返し水」は、バックラン(水の逆流)の一種です。
バックランについてはこちら の記事を見てください。
「先水、後水」についてはこちらの記事をみてください。

クリックをよろしくお願いいたします。
にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村



東京都東大和市の水彩画教室
わかば水彩画教室

デザイナーズ セレクトショップ
desigss デジグス は こちら


クリエーターズマーケット
Creema

[PR]
by NZMARO | 2014-02-04 01:45 | 水彩 wet 技術 | Comments(0)

水でぼかす-先水と後水

 


水彩画のぼかしの技術です。あらかじめ、紙に水を引いてから絵具を落とすのが、先水。
後から、水筆でぼかすのが後水。
両者は、ぼかしの効果がまったく違います。滑らかににじむのは、先水です。
場面によって使い分けます。
「片ぼかし」の作り方はこちらです。

にほんブログ村 美術ブログ 水彩画へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村
 


東京都東大和市の水彩画教室
わかば水彩画教室

デザイナーズ セレクトショップ
desigss デジグス は こちら


クリエーターズマーケット
Creemaはこちら

[PR]
by nzmaro | 2014-02-02 18:06 | 水彩 wet 技術 | Comments(0)