カテゴリ:水彩 wet 技術( 9 )

玉川上水のケヤキの樹(3rd stage)

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筆の跡は、意図した所にのみ残し、それ以外は、水彩紙に先水を施して、筆跡が残らないように絵具を投入しています。

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by nzmaro | 2014-12-30 22:35 | 水彩 wet 技術 | Comments(0)

玉川上水のケヤキの樹(2nd stage)

動画 ぼかしと白抜きでバラの水彩「サハラ’98」

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前回の同じ絵では、樹の幹の存在感を出し過ぎて、失敗したので、今回は、幹の存在感を、透明感を保ったまま、柔らかく表現しつつ、幹のテクスチャや、木漏れ日を、丁寧に表現していこうと思います。

水彩画用テンプレートシステム「しろぬきプレート」完成しました。
1st ステージでは、ハイライト部分は、マスキングインクでの「抜きっぱなし」の状態ですが、ここで、ハイライトが、画面になじむように整えられているのは、「しろぬきプレート」を使っての、研磨スポンジでの、絵具を除去を行ったからです。


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by nzmaro | 2014-12-30 22:16 | 水彩 wet 技術 | Comments(0)

玉川上水のケヤキの樹(1st stage)

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マスキングインクを施した後、紙を全面濡らし、たっぷりの水で溶いた絵具を投入し、紙の上に水位が盛り上がった状態で、色が互いに混ざり合うようにしました。

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by nzmaro | 2014-12-30 22:09 | 水彩 wet 技術 | Comments(0)

ピエール ドゥ ロンサール(2) 2nd stage

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大きさ: 6号
紙:   アルシュ荒目 300g
 
水張りで1時間以上紙を浸水します。それにより、紙に施されているサイジング(にじみ止め)が流出してしまうので、ホルベインの「マルチサイジング」(にじみ止め)の30%希釈液を、水張り乾燥後に塗布しています。絵具の粒立ち感のある発色をするようになります。

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ホルベインの水彩画用「マルチサイジング」は優れた性質です。アクリル系ということです。紙を水浸しにして作業をしても、流出してしまうという感じがまったくない、堅牢なものです。原液のまま使うこともできますが、紙の色がベージュ色っぽくなり(液の色は無色ですが)、効き過ぎて、絵具を弾き作業にならないです。
 *  *
1st stageでの絵具投入作業の30分くらい前から、マスキング済みの全紙面を、びしゃびしゃにぬらしておきました。
 *  * 
今回、2nd stage まで、マスキング液を剥がさないで、作業しました。1st stage 後、ドライヤーで表面だけ乾燥させ、紙の芯が生乾きの状態で、豚毛のハケで置き水をし、2rd stage の作業をしました。
 *  * 
乾かしなしで、無理やり、ここまでの絵具の投入量と回数をがんばってしまうと、絵具が拡散しすぎて、トーンが、べったり平面的になってしまいます。

 *  *

wet in wetで、生乾き状態は、このうえなくおいしいコンディションです。(油画もです。学生時代、先生が、ペタつく程度の生乾き状態のキャンバスを見て、「今、最高のコンディションなんだよ、ここでトーンを作り込んでいくんだよ」と熱をいれて説明してくれました)。
 *  *
ここでいう生乾きとは、タプタプの水位がひとまず引いて(ドライヤーとか、自然乾燥とか)、でもまだ、紙の表面が水分でテラテラと光っている状態。
 
もうひとつの生乾きは、表面はひとまず乾燥し、紙の芯、そして板に、たっぷりの湿りが残っている、紙が半透明な状態です。
 *  *
こういった状態の間に、「トーンの作り込み」は、出来うるあらゆることをやるといいです。このタイミングを逸しては、油彩画のような柔らかなトーンを作るチャンスはないからです。
 *  *
生乾き中のトーンの作り込み
●removing in wet
ティッシュ、綿棒(乾いた、又は濡らした)で、除去して、トーンをつくること。
例:
陰の中にある花など、几帳面に塗り残すと不自然なので、どんどん絵具をかぶらせます。「で、後は、乾かしてから落ち着いて、白く抜こう」とか言わず、濡れている間に、ティッシュや綿棒で、除去によるトーン作りをします。乾かしてしまってからでは、決してつくることができない、柔らかなトーンをつくれます。周囲に、まだ、タプタプの溶き絵具がある場合、ティッシュで抜いても抜いても、押し寄せてきますが、かまわず、作業をつづけます。
 *  *
こういった作業は、元々は、wet in wet 最中での、ハプニング(起こって欲しくないはみ出しや流れだし)の、トラブルシューティングだったでしょう。実は水彩画のトーンが豊かになる素晴らしい技術です。
 *  *
●濃いめの絵具をペタッと置く
紙の上の水位がなくなり、かつ表面がテラテラとまだ光るくらい濡れている時、かつ、紙が芯まで湿り、くたくたな状態になっている時がタイミングです。含み量の少ない平筆や、フィルバード型の筆に、(1st stage で投入する溶き絵具とは、濃さのまったく違う)、濃い絵の具を含ませ、トーンの濃さを強調したい(描写ではなくトーン)場所に、ピンポイント的に、ペタペタっと塗ります。油彩画の感覚です。ぼかしの中のアクセント、トーンのピークを築きます。乾いた紙へ塗ったのでは絶対に作れない、油彩画のような柔らかなトーンを作れます。
 *  *
水彩紙を痛めないための留意点
●芯まで水分を含んだ水彩紙は、強く押さない、ピンポイントで圧力をかけないことが大切です。強く押した場所は、にじみ止めが流出し、その場所がシミになります。ティッシュで、色を抜き取ろうと、やっきになって、トントン叩くと、そこが、あとでシミになります。芯まで水分を含んだ紙は、強くこする、強く押す、をしないことが大切です。そのまま丁寧に乾かせば(にじみ止めがしっかり効いた状態なら)、スポンジで、すっきりと白く抜くことができます。
 *  *

 
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by nzmaro | 2014-07-13 21:40 | 水彩 wet 技術 | Comments(0)

広域な wet in wet で、バックランを回避する水分補給のコツ


美しいぼかしの水彩画制作のため、紙面全体を湿った状態に保ちたいけれど、紙の四隅などから、乾きはじめてしまったような場合、


望まない模倣を作る”バックラン”を起こさないように、上手に、紙に水分を補給するための技術です。


含み量の少ない、ブタ毛の刷毛を用います。


刷毛の穂先を紙に触れ、すばやくなでます。


動画で使用の水彩紙は、アルシュ300gの荒目です。凸凹のあるテクスチャーが、”水流”に対して適度な制動をかけ、 wet in wet に具合がいいです。


”水分補給”は、”紙のテクスチャーの凸凹”よりも水位が高くならないようにすることです。


そうすれば、水位の崩れによる”水流”が発生せず、バックランが起こりません。
 

ポイントは、投入する水の量を最小限にすることです。ハケは、含み量がすくなく、穂先にバサバサ感のあるものが向いています。ナムラのスラントブラシ がおすすめです。


含み量が小さく、毛が硬めで、毛先が紙によけタッチするので、意図した量だけ水分を投入するのに向いています。


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バックランによる、洗い流しが発生する条件
●水位が無くなり、乾き始めているけれど湿っている絵具
●そのタイミングで、水や、水分の多い絵具を、紙に投入する行為


これらの条件で発生します。水分補給に用いる、刷毛や筆の大きさ自体は関係がありません。丸軸の筆は、含み量が多く、流出量が多いので、小さな丸筆でも、簡単にバックランが発生します。

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   ↑小さな丸筆による水の盛り付けで発生したバックラン


↓羊毛系の刷毛は、first wet in water での最初の置き水に適しています。


細い毛の筆や刷毛は、”含み量”が多く、”水分補給”に用いると、ほぼ必ず”バックラン”を起こします。


じゃあ、水分を絞って使えばいいか・・といえば、毛が柔らかくて”腰”がないので、乾きかけの紙には、毛先がタッチしにくいというデメリットがあります。


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by nzmaro | 2014-03-12 01:12 | 水彩 wet 技術 | Comments(2)

バックランによる「ウォーターフロントエッジ」

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↑first wet in water により絵具を投入したが、その後、まだ生乾きの上に、多量に追加投入した水により、絵具が殆ど流されて、エッジ部分にたまり、画面全体が白っぽくなってしまった例。


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■生乾きの画面に水分を投入することによって発生するウォーターフロントエッジ(バックラン)■

バックラン(back run:逆流)によって生成した「ウォーターフロントエッジ」とは:

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先に塗られた絵具の水分が殆ど紙に吸い込まれ、乾き始めたけれども、未だ湿っているという生乾きの状態が、”バックラン”がとても発生しやすい状態です。

そこへ、新たに”溶き絵具”または”水”を投入すると、数分の時間をかけて、じわりじわりと、バックランが発生します。

◇◇◇

バックランとは、小さな津波のことです。

水彩紙に投入された、”溶き絵具”や”水”は、水位が崩れて、周囲へ広がっていこうとします。

(すでに塗られた絵具があってもなくても)、その水彩紙のコンディションが乾いていれば、新たに投入された”溶き絵具”や”水”は、乾いた紙に弾かれて、広がっていくことができず、”バックラン”は起こりません。

未だ絵具が塗られていない、水で、湿らせただけの水彩紙に、”溶き絵具”や”水”を新たに投入しても、バックランは起こりません。新たに投入された”溶き絵具”は、きれいに広がっていきます。


水彩紙に、乾き始めたけれども未だ生乾きの、紙に定着していない顔料(絵具)がある時に、新たに、”溶き絵具”や”水”を投入すると、バックランが起こります。

新たに投入された”溶き絵具”や”水”は、”高い水位”を持っているので、周囲に湿りがあれば、広がって行こうとします。

”高い水位”が、崩れて広がって行く時に、生乾きで未定着の顔料が、押し流されます。

”高い水位”が、広がり切って止まった時に、その”水たまり”の外縁の部分に、押し流された顔料がたまり、不規則なギザギザのエッジをつります。

これをウォーターフロントエッジと呼びます。海岸に打ち上げられたゴミの感じによく似ています。

◇◇◇

■表面張力によるエッジ■

水玉状に、盛り上げるようにたっぷりの溶き絵具を、乾いた紙の上に、盛り上げた際に生成する、シャープなエッジも、ウォーターフロントエッジの一種です。

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↑表面張力によるシャープなエッジの例



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表面張力については詳しくないので、サラっといきます。水の分子は、分子間力(分子同士が引き合う力)で、水のかたまり(水滴)の中央に集まろうとする力がいつも働いています。顔料は、外縁の界面領域に押し出され、そこに溜まります。 (水の温度が低いほど、表面張力は、強いということです)

シャープエッジを意図的につくる方法はこちらです。

動画:「片ぼかしを作る(ハードエッジ、シャープエッジ、ソフトエッジ)」






動画 

ぼかしと白抜きでバラの水彩「サハラ’98」

 水彩画用テンプレート「しろぬきプレート」とは

ぼかしの水彩 バラを描く(First stage)





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by nzmaro | 2014-03-09 21:08 | 水彩 wet 技術 | Comments(0)

リフティングでトーンの微調整をする(ソフトなリフティング)

水彩絵具を洗い流して除去する「リフティング(リフトアウト)」です。今回は、ソフトなリフティングを行い、トーンの微調整をしました。

 

リフティングによって、紙の白地に近いところまで、除去することもできます。
そのデモは、水彩画家 村田收さんの、水彩画インフォメーションの「リフトアウト」をお薦めします。とても充実したHPで、私もこのHPを見て、たくさん学ばせていただきました。

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リフティングに使ってはいけない筆というのはありませんが、筆がある程度、傷むことはさけられません。今回は、ムラを作りたくなかったので、毛の柔らかい、彩色筆によって、なでる(時々突っつく)ように、リフティングしました。今回動画で使った筆は、東京都台東区にある日本画材料の専門店、金開堂製の、白花彩色(はっかさいしき)の6号です。リフティングに使ってしまうのは、ちょっともったいない筆です。価格のわりに、優れた品質の筆です。薄茶色の毛です。白い毛の一般的な彩色筆よりも、この白花彩色は、毛に腰があり、かつ細く均一にそろった毛で、含み量が多いです。
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ガシガシとリフティングしたい場合は、丈夫で比較的安価な、ナイロン系で、力の入りやすい、フラット(平)筆がおすすめです。下の写真は、
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赤い軸の筆が、ヴァンゴッホのGWVA (アンギュラー)の 3/4インチサイズ(ナイロン、天然毛混合)
黒い軸の筆が、インターロンの1027シリーズです。(ナイロン)
インターロンの毛は、形状記憶性と耐摩耗性にすぐれ、ガシガシ使っても殆ど、穂先の乱れがおきない丈夫な筆です。

赤い軸の筆、ヴァンゴッホのGWVA(アンギュラー(穂先が斜めカット)は、 wet in wet の置き水用に、リフティング用に、描画用に、パレットの掃除用に、とても役立つ筆です。動画を撮影の後、結局、この筆で、かなりガシガシとリフティングしました。突っつくように使っても平気な、耐久性のある筆です。


今回の動画での、リフティング前とリフティング後の写真です。
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リフティング前↑
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リフティング後↑(殆どわからないですね(;^_^A
トーンの微調整でしたので、写真では、あまり違いが分からない程度の、リフティングでした。

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by nzmaro | 2014-02-21 21:24 | 水彩 wet 技術 | Comments(0)

「片ぼかしをつくる」水彩デモ


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絵は、「片ぼかし」の集大成ともいえます。
3種類の片ぼかし、「ハードエッジ」「シャープエッジ」「ソフトエッジ」の片ぼかしの作り方のデモです。
動画での「打ち返し水」は、バックラン(水の逆流)の一種です。
バックランについてはこちら の記事を見てください。
「先水、後水」についてはこちらの記事をみてください。


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by NZMARO | 2014-02-04 01:45 | 水彩 wet 技術 | Comments(0)

水でぼかす-先水と後水

 


水彩画のぼかしの技術です。あらかじめ、紙に水を引いてから絵具を落とすのが、先水。
後から、水筆でぼかすのが後水。
両者は、ぼかしの効果がまったく違います。滑らかににじむのは、先水です。
場面によって使い分けます。
「片ぼかし」の作り方はこちらです。

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by nzmaro | 2014-02-02 18:06 | 水彩 wet 技術 | Comments(0)