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<   2014年 03月 ( 10 )   > この月の画像一覧

PR101系 赤色酸化鉄(キャプトモータムバイオレット,インディアンレッド他)

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PR101 単一顔料系の絵具(写真上から)
(PR・・とは、ピグメント(顔料)レッドの意味、赤色の顔料になります)

W&N 125 キャプトモータムバイオレット
     顔料:   PR101
     透明度:  不透明
    粒子気質:  ステイニング、かつ粒状化

W&N 317 インディアンレッド
     顔料:   PR101
     透明度:  不透明
    粒子気質:  記載なし

シュミンケ 649 イングリッシュベネチアンレッド
     顔料:   PR101
     透明度:  不透明
    粒子気質:  ステイニング

W&N 678 ベネチアンレッド
     顔料:   PR101
     透明度:  不透明
    粒子気質:  ステイニング

W&N 74 バーントシェンナ
     顔料:   PR101
     透明度:  透明
    粒子気質:  記載なし


PR101系は、強い着色力と、不透明度(W&N 74 バーントシェンナを除く)をもつ、赤色の人工酸化鉄系の絵具です。ベンガラとも呼ばれる顔料です。これら単一顔料の絵具は、顔料の個性の主張がはっきりと出ています。顔料の粒度に混じりけがなく単一の粒度にそろっていると、岩絵具のように美しい発色をしますが、これらの絵具は、そういう美しさがあります。
水彩で、油彩に匹敵する抵抗感のある暗部を表現したいとき、役にたちます。持論ですが、安定感と抵抗感のある暗部には、赤色が必要になります。強い暗部表現に役立つ絵具です。

ちょっと筆に含ませただけで、強く着色し、不透明です。

W&N125キャプトモータムバイオレット→W&N317インディアンレッド→W&N678ベネチアンレッド の順に明るくなります。
色相の特徴は、
W&N 125 キャプトモータムバイオレット  紫を帯びて見えます
W&N 317 インディアンレッド        真紅を帯びて見えます
W&N 678 ベネチアンレッド         朱色、オレンジ系を帯びて見えます。

W&N678 ベネチアンレッドは、肌理の荒い体質顔料を配合しています。荒めの体質顔料は、赤系の発色に膨張感を与えます。W&Nのセンスが発揮されています。
顔料PR101(赤色酸化鉄)、体質顔料、どちらも強い研磨作用があるので、筆が摩耗しやすい絵具です。
筆の磨耗を防ぐ
微量でよく効く絵具なので、固形状態からの溶け出しが悪いという印象はないです。


W&N 74 バーントシェンナ
「バーントシェンナ」という絵具に、人工酸化鉄系の顔料PR101あてているメーカーは、W&Nのみのようです。通常、W&N以外のメーカーは、バーントシェンナには、天然土の酸化鉄 PBr7 をもちいています。穏やかで落ち着き感のある、黄色寄りの赤茶です。W&Nのバーントシェンナを見て、これほどギラギラと底光りのする天然土系の酸化鉄は、いったいどこで採れるのだろう、と思って、データを見ると、なんと人工酸化鉄を使っている、ということがわかります。

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PR101 を使っているブレンド系の絵具(写真上から)

シュミンケ 645 (キャプトモータム)インディアンレッド
     顔料:   PR101、PR206
     透明度:  不透明
    粒子気質:  ステイニング
シュミンケ 666 ポッツオリーアース
     顔料:   PR101、PR206
     透明度:  不透明
    粒子気質:  ステイニング

不透明で荒々しい気質のPR101に、深みのある透明色をブレンドして、PR101の個性をやわらげ、透明感(深み)を与えた、ブレンド絵具です。
PR101(人工赤色酸化鉄)と、PR206(キナクリドン系)をブレンドしてあります。PR206は、W&N 56 ブランマダー が、相当します。キナクリドン系特有の強い発色、透明度で、ボルドーワインのような色です。
 
ホルベイン w113 マースバイオレット
     顔料:   PR101、PV23、PBr7
     透明度:  記載なし
    粒子気質:  記載なし
ここでブレンドされている、
PV23は、ホルベインw115パーマネントバイオレット、W&N 733 ウィンザーバイオレット(ディオキサイジン)が相当します。透明で色の濃い紫です。ディオキサイジンパープルとも呼ばれています。
PBr7は、この記事前半で説明した、天然系の赤色酸化鉄で、透明系です。通常、バーントアンバー、ローアンバー、バーントシェンナ、これら、色調の異なる茶系に、すべてPBr7があてられています。

オリジナル塗り見本 60色見本 140色見本



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by nzmaro | 2014-03-21 22:44 | 水彩絵具 | Comments(0)

武蔵野 玉川上水のケヤキ(エスキース)

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↑1
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↑2
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↑3
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↑4
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↑5
a0143756_15441541.jpg
↑6
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↑7
描き進めるほど、面白みがなくなっていくという状況が、よく起こります。4、5までは面白みがありました。6は、ちょっとつまらなくなりました。多分、5で行った仕事に、その先、つまらい方向にかじを切っていく要素があったと思います。
写真を撮っておくと、時間軸から制作を俯瞰できるので、役にたちます。デジカメは便利です。

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by nzmaro | 2014-03-19 15:57 | デモンストレーション | Comments(0)

PY150系(トランスルーセントイエロー、キナクリドンゴールド)

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(PY~とは、ピグメント(顔料)イエローの意味、黄色の顔料の意味になります)
 
シュミンケ 209 トランスルーセントイエロー
     顔料:   PY150
     透明度:  透明
    粒子気質:  ステイニング  

W&N 653   トランスペアレントイエロー
     顔料:   PY150
     透明度:  透明
    粒子気質:  ステイニング  

W&N 547   キナクリドンゴールド
     顔料:   PY150、PR206、PV19
     透明度:  透明
    粒子気質:  ステイニング 
    
PY150の化学成分は、アゾ-ニッケル錯体です。
 

■シュミンケ 209 トランスルーセントイエロー 
■W&N 653   トランスペアレントイエロー

透明なイエローです。
(ホルベインでは、顔料PY150  のストレートな絵具はなく、w039オーレオリン が、PY150を含んでいます。)
がっしりした粒状感をもつカドミウム系イエローと、対照的な性質のイエローです。透明なので、濃く塗ると、黄土色系に見えます。

■W&N 547 キナクリドンゴールド
透明な黄土系です。薄めるとイエローに感じられます。
パレット上で、W&N074バーントシェンナと隣り合わせに並べると、見分けがつきません。粒状気質も色調も、化学成分も別の絵具ですが、イメージ上のつながりがあります。より赤味を帯びた、半透明で若干の粒状感もあるゴールドトーンのW&N074バーントシェンナ。オレンジを帯びた透明でゼリー状の質感のW&N 547 キナクリドンゴールド。この絵具は、3種類の顔料(PY150、PR206、PV19)によるブレンドです。PV19は、W&N 502 パーマネントローズ です(上記写真、塗り見本の一番下)。PR206は、W&N 466 パーマネントアリザリンクリムソンです。
(ホルベインでは、w142キナクリドンゴールド (PY150、PO48)が相当すると思います。)

これら3つの絵具の特徴は、wet in water で、拡散の足が大変に軽く、時間をかけて(気がつかないうちにいつの間にか)、水の果てまで拡散し、最終的にウォーターフロンドエッジを作ります。拡散の最初の速さを、左右するのは、ガムの濃さですが、ガムが濃くても薄くても、紙が乾かないかぎり、広がりつづけます。この絵具を水に多く薄めた場合、ボカシのトーンの山を築くことなく、同一の濃度に広がります。よく広がるのがメリットだとも言えます。

wet in water、 wet in wet で、広げすぎたくない場合、工夫をします。拡散の初速を落とすためには、ガムアラビックを混ぜて粘土を高める。広がりすぎて欲しくない場合は、途中で、ドライヤーをかけて止めるなどです。

オリジナル塗り見本  60色見本  140色見本

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by nzmaro | 2014-03-17 22:19 | 水彩技術(絵具) | Comments(0)

体質顔料について

動画
ぼかしと白抜きでバラの水彩「サハラ’98」
水彩画用テンプレート「しろぬきプレート」とは

体質顔料とは
絵具は、顔料(色のもと)、体質顔料、バインダー(練り合わせるメディウム)、通常この3つの要素から出来ています。
体質顔料とは、それ自身、殆ど色がなく、着色力も有していない、白い鉱物系、金属系の粉末です。
体質顔料として使われるものは、アルミナ、カオリンなどがあります。日本画では、方解石の粉(方解末)、水晶の粉(水晶末)などがよく使われます。胡粉(カキの貝殻の粉末)は、白の絵具として使われますが、着色力が弱いので、体質顔料的な絵具です。

アルミナは、砥石の原料でもあります。水晶末は、石英で、硬度が高く、強力な研磨作用があり、筆がどんどん磨り減ります。体質顔料には、筆を磨耗させる作用があります。   →筆を長持ちさせる絵具の溶かし方

透明水彩絵具に、実際用いられている顔料については、公表されていないので知りません(あしからず)また、その配合の割合も、公表されていません。そのあたりの情報に詳しい方がありましたら、ご教示をお願いいたします。


なぜ、体質顔料を混ぜるのか
顔料だけ、バインダー(アラビアゴム)で練っても、着色はできます。が、顔料だけですと、絵具にボディがなく、色合いがべたっと平面的で、沈むような感じ、色のふくらみ感がありません。紙の色とテクスチャを活かす透明水彩においても、絵具自身のボディがある程度必要です。

不透明水彩は(ガッシュ)は、体質顔料がメインで、体質顔料を、顔料で着色している、というイメージです。
ペンキなども、体質顔料がほとんどです。体質顔料は、自ら着色力を持たないので、ごく少量の顔料によって、いくらでも着色できるので、絵具の量をどんどん増やせます。しかし、たくさん加えれば、絵具としての着色力は、落ちていきます。ぎりぎりまで、多量の体質顔料を混ぜ込んだ絵具は、あくまで単色で塗った場合、物質感のあるしっかりした平面と、沈みの無い膨張間のある色あいを表現します。不透明水彩が、そのイメージです。体質顔料が多すぎる絵具のデメリットは、絵具同士の混色で、色が濁ることです。

体質顔料は、色合いにふくらみ感をもたせ、絵具にある程度の物質感、ボディをあたえるために、必要なものということになります。

オリジナル塗り見本 60色見本 140色見本

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by nzmaro | 2014-03-16 21:16 | 水彩絵具 | Comments(0)

透明水彩絵具 3つのメーカーの特徴(ホルベイン、W&N、シュミンケ)

動画
ぼかしと白抜きでバラの水彩「サハラ’98」

水彩画用テンプレート「しろぬきプレート」とは
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a0143756_09114519.jpgホルベイン
 リーズナブルな価格で使いやすい水彩絵具です。
顔料に対するアラビアゴムの割合が多く、どの絵具も、比較的同じ強さの着色力に整えられています。
着色力の強い絵具の典型としては、フタロシアニン系のブルーやグリーンがありますが、こういった絵具も、適度な着色力に整えられています。アラビアゴムの割合が多いので、ベタで濃く塗ると、テカリが出ます。
アラビアゴムの多さにより、適度な粘土があるので、wet in wet(湿った紙の上に絵具を落としにじませる) で描く時、拡散に制動がかかり、使いやすいです。

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ウィンザー&ニュートン
 強い発色とボディが特徴です。着色力の強い不透明色には、特にW&N社の個性が表れています。赤系の発色、ボディの強さ、粒立ち感は、見るべきものがあります。また、W&Nの絵具は、全体を通して清涼でクリアな発色というイメージもあります。

 体質顔料の選択とその配合の感覚に優れています。(体質顔料とは、無色で、それ自身着色力を持たない白い粉です)

 赤系の顔料に対して、やや荒め(粒の大きめ)の体質顔料を混ぜることにより、膨らみ感のある発色をさせることができるのですが、W&N社はそのことをよく分かっていて、一部の赤系や、人工酸化鉄系の赤、オペラーローズ等に、やや荒めの体質顔料を配合しています。荒めの体質顔料のデメリットとしては、固形状態からの、溶け出しが悪いこと、筆が磨耗することです。 →筆を長持ちさせる絵具の溶かし方
赤系だけでなく全色を通して、やや荒めの体質顔料を使い、しっかりとしたボディ感と発色が特徴です。

 顔料(色の粉)の割合は高く(濃く)、着色力はしっかりと強く、それぞれの顔料の個性、気質がストレートに出て、専門化用絵の具としてのパフォーマンスをそなえています。色によって、着色力の強い絵具(フタロシアニン系の青や緑、人工酸化鉄系の赤茶)、着色力が弱い絵具(天然系の黄土、茶系など)があります。


 3種類以上の顔料をブレンドしてつくった絵具の数が、全96色中たったの7色です。3社の中でもっとも少ないです。アーティスト用絵具として、単一顔料による、顔料本来のストレートな気質を持つ絵具を、提供する姿勢に重点がおかれていることが見て取れます。

 製品カタログで、技術的な情報が詳しいいることも、W&N社の特徴です。

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シュミンケホラダム
 仕入れた顔料を、時間をかけてさらに研いで肌理を細かくするなど、こだわりの絵具作りのメーカーです。高価ですが、最高のテイストがあります。透明色に素晴らしい絵具がたくさんあります。パレットで溶いた時、ゾクッとするほどの美しさと色合いの深さがあります。

 全体に滑らかさを重視した絵具作り、水彩紙のテクスチャーと、完全に同化、馴染むような乾き上がりになります。しっとり系です。その品の良さは、比類ないものです。カタログによると、メーカーのポリシイによって、オックスゴールをすべての絵具に配合しているとあります。

 W&Nの透明水彩が、やや荒めの体質顔料の配合により、発色の粒立ち感、視覚的な膨張感をポリシーにしているのに対して、シュミンケホダダムは、オックスゴールをすべての絵具に配合していることからも分かるように、透明感、色合いの深み、しっとり感をポリシーにしているようです。粒立ち感のW&N、しっとりのシュミンケホダダム、というイメージです。

 絵具で、「しっとり感、透明感」と、「粒立ち感、膨張感」実は、相反する要素なのです。片方を立てれば、片方立たず、という要素です。ところが、絵を描いていて、常に両方欲しくなるという要素でもあります。

 この相反する要素を、具体例で言えは、日本画の岩絵の具は、体質感(材質感)と、美しい粒立ち感がありますが、透明感としっとり感はありません。油絵具は、基本的に、しっとり感、透明感になります。油絵具に、砂などを混ぜて、材質感を表現することは可能ですが、顔料がオイルのメディウムにくるまれている以上、顔料そのものの粒立ち感を表現することはできません。

 シュミンケホラダム社は、複数の顔料をブレンドした絵具を作ることにも積極的です。全110色中、3種以上の顔料ブレンドによって作った絵具は14色。すぐれたブレンドのセンスがあります。491パリブルー(3種ブレンド)、495ウルトラマリンバイオレット(2種ブレンド) など、吟味されたブレンド感覚に脱帽します。


「3種類以上の顔料ブレンドの絵具」がラインナップに占める割合
ホルベイン:  29%(全109色のうち)
W&N:     7%(全96色のうち)
シュミンケ:   13%(全110色のうち)

オリジナル塗り見本 60色見本 140色見本


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by nzmaro | 2014-03-16 18:49 | 水彩絵具 | Comments(0)

広域な wet in wet で、バックランを回避する水分補給のコツ


刷毛の穂先を紙に触れ、すばやくなでます。使用の水彩紙は、アルシュ300gの荒目です。不規則感に富んだ凸凹が、水流に対して適度な制動をかけ、 wet in wet に具合がいいです。途中での水分補給は、紙目(小さな凸凹)よりも決して高く水を盛らないことです。水位が無いので、水位の崩れによる水流が発生せず、バックランが起こりません。
 

バックランを防ぐ紙への水分補給のポイントは、投入する水の量を最小限にすることです。ハケは、含み量がすくなく、穂先にバサバサ感のあるものが向いています。ナムラのスラントブラシ がおすすめです。先端で細く使うことも出来、具合がいいです。平刷毛で、太い毛質の豚毛なので、含み量が小さいです。毛が硬めで、乾いた紙にもよくタッチします。

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バックランによる、洗い流しが発生する条件
●既設の絵具のトーン
●湿っている紙面
●そこへ水を盛り付ける
これらの条件で発生します。水分補給に用いる、刷毛や筆の大きさ自体は関係がありません。丸軸の筆は、含み量が多く、流出量が多いので、小さな丸筆でも、簡単にバックランが発生します。

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   ↑小さな丸筆による水の盛り付けで発生したバックラン

↓羊毛系の刷毛は、first wet in water での最初の置き水に適しています。乾きかけの紙面への水分補給に用いますと、バックランを起こしやすいです。じゃあ、水分を絞って使えばいいか・・といえば、毛が柔らかくて腰がないので、乾いた紙には、タッチしにくいです。

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こばやしのぞむ 水彩画 新緑の源氏池とカルガモ
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by nzmaro | 2014-03-12 01:12 | 水彩 wet 技術 | Comments(2)

バックランによる「ウォーターフロントエッジ」

動画 

ぼかしと白抜きでバラの水彩「サハラ’98」

 水彩画用テンプレート「しろぬきプレート」とは

ぼかしの水彩 バラを描く(First stage)

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↑first wet in water により絵具を投入したが、その後、まだ生乾きの上に、多量に追加投入した水により、絵具が殆ど流されて、エッジ部分にたまり、画面全体が白っぽくなってしまった例。

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バックラン
(back run:逆流)によって生成した「ウォーターフロントエッジ」とは:
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絵具が生乾き状態の紙の上に、多めの水を置きます。その水が周囲に広がって流れます。投入した水の、高い水位が崩れて、水流が発生します。小さな津波です。水底の、生乾きで未定着の顔料が、押し流されます。水位を失って水流が止まる、外縁部分に顔料がたまり、不規則なギザギザのエッジをつります。これをウォーターフロントエッジと呼びます。ミクロなギザギザのパターンが、海岸に打ち上げられたゴミの感じによく似ています。

このギザギザのオブジェクトを、ウォーターフロントエッジと呼んでおきます。一般に、バックランと呼んでいるものです。バックランは、水の逆流の意味です。水の逆流現象と、それによって生じたオブジェクトを区別するために命名しました。

バックランで、「白抜き」をする画家もいます。柴崎春通さんのブログです。白抜きの記事は、下の方になるので、スクロールしてください。


表面張力によるエッジ:

水玉状に、盛り上げるようにたっぷりの溶き絵具を、乾いた紙の上に、盛り上げた際に生成する、シャープなエッジも、ウォーターフロントエッジの一種です。

a0143756_18551213.jpg

↑表面張力によるシャープなエッジの例

表面張力によって作られるエッジ:

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表面張力については詳しくないので、サラっといきます。水の分子は、分子間力(分子同士が引き合う力)で、水のかたまり(水滴)の中央に集まろうとする力がいつも働いています。顔料は、外縁の界面領域に押し出され、そこに溜まります。 (水の温度が低いほど、表面張力は、強いということです)

シャープエッジを意図的につくる方法はこちらです。

動画:「片ぼかしを作る(ハードエッジ、シャープエッジ、ソフトエッジ)」



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by nzmaro | 2014-03-09 21:08 | 水彩 wet 技術 | Comments(0)

コバルトターコイズ(シュミンケ 509) コバルトターコイズライト(W&N191)

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色名:
シュミンケ 509 コバルトターコイズ
    W&N 191 コバルトターコイズライトに相当
    holbein  相当の絵具なし

顔料名   PG50
化学成分  コバルト、リチウム、チタン、亜鉛酸化物
透明度   半不透明 (不透明、半不透明、半透明、透明の4ランクの内)
粒子特性  粒状化とステイニングの中間     粒状化の意味についてはこちら

塗り見本全集についてはこちら →塗り見本60色 →塗り見本140色


この絵具の特徴は、際立った彩度と、不透明度です。また、強い着色力があり、少量で効く絵具です。
少量で効く、透明系の青や緑は、フタロシアニン系のブルーやグリーンがありますが(holbein w078 バンブーグリーン等々)、不透明系の青系で、ここまで、強い着色力をもつ絵具は、この1色しかなく、インパクトがあります。メーカーのデータによれば、半不透明ですが、着色力の強さが手伝って、印象的には不透明なイメージです。

日本画の岩絵具に、緑青(りょくしょう)という絵具があり、そのイメージがあります。岩絵具の緑青の方が、色相が黄色寄りで、柔らかな質感です。写実系の画面の中に、この絵具を、単色で投入すると、際立って目立ちます。強い着色力、高い彩度があるので、混色用としても個性を発揮します。

シュミンケ社と、W&N社を、比較すると、シュミンケ社の方が、一層、彩度が高く、より青み寄りの色合いです。

holbeinにも、コバルトターコイズライトという絵具がありますが、顔料名が、PB28 とありますので、かなりテイストの異なる絵具だと想像します。

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お部屋のディスプレイ、新築祝いの贈答用に

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お祝い、贈り物に、吹きガラスのボール



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おもてしのスペースに
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by nzmaro | 2014-03-08 22:08 | 水彩技術(絵具) | Comments(4)

混色のコツ 水彩絵具の気質(粒状化、ステイニング)

動画
ぼかしと白抜きでバラの水彩「サハラ’98」
  楽しいしろぬき絵画 スノークリスタルa
   水彩画用テンプレート「しろぬきプレート」とは
  ぼかしの水彩 バラを描く(First stage)

誰でも、定番の混色の組み合わせがあると思います。私も、もっと混色表現の幅をひろげたくて、手当たりしだい、試したこともあります。絵具は物質なので、色のスペクトル要素(色相、彩度、明度)だけでは、混色の結果を予測することができない面があります。

物質としての絵具は、それぞれに、特有の「気質」をもっています。混色をプランする時は、絵具の気質と対話します。
絵具の物質的な気質については、「透明 or 不透明」の他に、「ステイニング(staining) or 粒状化(グラニュレーションgranulation)」という要素があります。「着色力の強弱」という要素もあります。

■「粒状化」とは、水彩紙の上に細かな斑点状に、顔料の粒子が沈着する特性のことです。ウルトラマリンブルーなどがそうです。
■「ステイニング」の絵具は、顔料の粒子が非常に細かく、粒状化の絵具のようなザラザラ感をつくることがなく、紙の表面にしっかり馴染み、染色したような感じになります。
●着色力の強弱とは、少量でよく効く絵の具と、そうでない絵具との違いです。

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↑粒状化絵具(W&N125 キャプトモータムバイオレット)

a0143756_23315253.jpg

↑ステイニング系の絵具(シュミンケ218 トランスルーセントオレンジ)


物質としての絵具の「気質」要素

透明       ⇔   不透明
ステイニング  ⇔    粒状化
着色力強    ⇔   着色力弱

これらの要素は、絵具ごとに、それぞれにバラバラです。つまり、不透明系の絵具の中にも、ステイニングのものもあれば、粒状化のものもある。透明系の絵具の中にも、ステイニング系のものもあれば、粒状化のものもある。中には、ステイニングの性質と、粒状化の性質を、同時に併せ持っている絵具もあります(W&N 125 キャプトモータムバイオレット)。

色合いだけで見た場合の混色の結果は、「色の3属性(明度、彩度、色相)」の知識で、おおよその結果が予測できます。しかし実際に、混色の結果が、イメージどおりにならない場合があるのは、絵具の物質的面「気質要素」がに左右されているからです。

私が、混色の際にめやすにしているのは、

透明系  +  粒状化系
透明系  +  不透明系
半透明系 + 半透明系

です。私の好みということになりますので、ルールではないです。不透明系+不透明系 も、上手くいく場合もあります。好みの問題です。

よく混色では、反対色同士を混色して、黒っぽい色や灰色を作ります。「青系+茶系」「青系+オレンジ系」といったものがポピュラーです。

混色で暗いを作る時、混色結果に求めたい要素は、「色の深み」と、「ボディ(抵抗感)」です。

ステイニングかつ透明系の絵具だけ、2色混ぜて、グレーや暗い色をつくった場合、とても滑らかでインクのような質感のグレーが出来上がりますが、ボディ(抵抗感、物質間)が物足りません。
不透明の絵具ばかりを混ぜると、深み(透明感)の無い、ヘドロのような質感になります。不透明に色に対しては、透明の色を混ぜたいです。透明系の絵具が色の深みを、粒状化系不透明系の絵具がボディを、表現してくれます。

水彩絵具の気質要素(粒状化、透明、半透明、半不透明、不透明)については、ウィンザー&ニュートン社の、水彩絵具カタログに詳しく記されています。

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by nzmaro | 2014-03-06 00:26 | 水彩絵具 | Comments(0)

武蔵野 玉川上水 11月

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武蔵野の土の色は、赤味を帯びています。関東平野一帯がそうなのかもしれません。武蔵野は穏やかです。赤土、武蔵野の雑木林、11月の日差しを表現しました。

アンドリューワイエスの、あの力強い、褐色を出してみたいと思いました。
この絵で、用いた技術や混色など、また動画のワンポイントレッスンで紹介していきたいと思います。

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by nzmaro | 2014-03-01 20:07 | デモンストレーション | Comments(0)