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ピエール ドゥ ロンサール(2) 2nd stage

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大きさ: 6号
紙:   アルシュ荒目 300g
 
水張りで1時間以上紙を浸水します。それにより、紙に施されているサイジング(にじみ止め)が流出してしまうので、ホルベインの「マルチサイジング」(にじみ止め)の30%希釈液を、水張り乾燥後に塗布しています。絵具の粒立ち感のある発色をするようになります。

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ホルベインの水彩画用「マルチサイジング」は優れた性質です。アクリル系ということです。紙を水浸しにして作業をしても、流出してしまうという感じがまったくない、堅牢なものです。原液のまま使うこともできますが、紙の色がベージュ色っぽくなり(液の色は無色ですが)、効き過ぎて、絵具を弾き作業にならないです。
 *  *
1st stageでの絵具投入作業の30分くらい前から、マスキング済みの全紙面を、びしゃびしゃにぬらしておきました。
 *  * 
今回、2nd stage まで、マスキング液を剥がさないで、作業しました。1st stage 後、ドライヤーで表面だけ乾燥させ、紙の芯が生乾きの状態で、豚毛のハケで置き水をし、2rd stage の作業をしました。
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乾かしなしで、無理やり、ここまでの絵具の投入量と回数をがんばってしまうと、絵具が拡散しすぎて、トーンが、べったり平面的になってしまいます。

 *  *

wet in wetで、生乾き状態は、このうえなくおいしいコンディションです。(油画もです。学生時代、先生が、ペタつく程度の生乾き状態のキャンバスを見て、「今、最高のコンディションなんだよ、ここでトーンを作り込んでいくんだよ」と熱をいれて説明してくれました)。
 *  *
ここでいう生乾きとは、タプタプの水位がひとまず引いて(ドライヤーとか、自然乾燥とか)、でもまだ、紙の表面が水分でテラテラと光っている状態。
 
もうひとつの生乾きは、表面はひとまず乾燥し、紙の芯、そして板に、たっぷりの湿りが残っている、紙が半透明な状態です。
 *  *
こういった状態の間に、「トーンの作り込み」は、出来うるあらゆることをやるといいです。このタイミングを逸しては、油彩画のような柔らかなトーンを作るチャンスはないからです。
 *  *
生乾き中のトーンの作り込み
●removing in wet
ティッシュ、綿棒(乾いた、又は濡らした)で、除去して、トーンをつくること。
例:
陰の中にある花など、几帳面に塗り残すと不自然なので、どんどん絵具をかぶらせます。「で、後は、乾かしてから落ち着いて、白く抜こう」とか言わず、濡れている間に、ティッシュや綿棒で、除去によるトーン作りをします。乾かしてしまってからでは、決してつくることができない、柔らかなトーンをつくれます。周囲に、まだ、タプタプの溶き絵具がある場合、ティッシュで抜いても抜いても、押し寄せてきますが、かまわず、作業をつづけます。
 *  *
こういった作業は、元々は、wet in wet 最中での、ハプニング(起こって欲しくないはみ出しや流れだし)の、トラブルシューティングだったでしょう。実は水彩画のトーンが豊かになる素晴らしい技術です。
 *  *
●濃いめの絵具をペタッと置く
紙の上の水位がなくなり、かつ表面がテラテラとまだ光るくらい濡れている時、かつ、紙が芯まで湿り、くたくたな状態になっている時がタイミングです。含み量の少ない平筆や、フィルバード型の筆に、(1st stage で投入する溶き絵具とは、濃さのまったく違う)、濃い絵の具を含ませ、トーンの濃さを強調したい(描写ではなくトーン)場所に、ピンポイント的に、ペタペタっと塗ります。油彩画の感覚です。ぼかしの中のアクセント、トーンのピークを築きます。乾いた紙へ塗ったのでは絶対に作れない、油彩画のような柔らかなトーンを作れます。
 *  *
水彩紙を痛めないための留意点
●芯まで水分を含んだ水彩紙は、強く押さない、ピンポイントで圧力をかけないことが大切です。強く押した場所は、にじみ止めが流出し、その場所がシミになります。ティッシュで、色を抜き取ろうと、やっきになって、トントン叩くと、そこが、あとでシミになります。芯まで水分を含んだ紙は、強くこする、強く押す、をしないことが大切です。そのまま丁寧に乾かせば(にじみ止めがしっかり効いた状態なら)、スポンジで、すっきりと白く抜くことができます。
 *  *

 
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by nzmaro | 2014-07-13 21:40 | 水彩 wet 技術 | Comments(0)

ピエール ドゥ ロンサール(1)(完成)

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ピエール ドゥ ロンサール(1)、完成です。
このバラは、淡いピンクなので、ブルー系の背景も試みました。それらはエスキースで終わり、結局、いつもの暖色系の画面での完成です。

永山裕子オリジナルコリンスキー筆が、とても役に立ちました。

軸は、木製で、竹の軸よりもさらに軽く、取り回し性と、穂先感覚の指への伝達性に優れています。

こばやしオリジナルの、スポンジワークテンプレート、今回とても役に立ちました。

http://nzmaro.exblog.jp/19934766/
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by nzmaro | 2014-07-07 20:18 | 作品 | Comments(0)

ピエール ドゥ ロンサール(1)

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ピエール ドゥ ロンサール です。ほんとうに素敵なバラです。このバラのファンも多いです。

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by nzmaro | 2014-07-05 20:32 | 作品 | Comments(0)