アラビアゴムの割合が多いので、ベタで濃く塗ると、テカリが出ます。
ウィンザー&ニュートン 赤系の発色、ボディの強さ、粒立ち感は見るべきものがあります。また、W&Nの絵具は、全体を通して清涼でクリアな発色というイメージもあります。 荒めの体質顔料のデメリットとしては、固形状態からの、溶け出しが悪いこと、筆が磨耗することです。 →筆を長持ちさせる絵具の溶かし方
着色力が強い顔料を、調合によって適度に弱めるといった操作をしていません。 使い手が、色による着色力の差に振り回されないように、使いこなす絵具です。 3種類以上の顔料をブレンドしてつくった絵具の数が、全96色中たったの7色です。3社の中でもっとも少ないです。アーティスト用絵具として、単一顔料による、顔料本来のストレートな気質を持つ絵具を、提供する姿勢に重点がおかれていることが見て取れます。 製品カタログで、技術的な情報が詳しいいることも、W&N社の特徴です。 様々な点で、専門家志向の絵具づくりをしているのがW&N社です。 シュミンケホラダム 透明色に素晴らしい絵具がたくさんあります。パレットで溶いた時、ゾクッとするほどの美しさと色合いの深さがあります。 全体に滑らかさを重視した絵具作り、水彩紙のテクスチャーと、完全に同化、馴染むような乾き上がりになります。しっとり系です。その品の良さは、比類ないものです。 カタログによると、メーカーのポリシイによって、オックスゴールをすべての絵具に配合しているとあります。 オックスゴールには、弾きの強い水彩紙にも、絵具がよく馴染むようにするはたらきがあります。絵具の乾き上がりの質感をしっとりとさせる作用もあります。 ◇◇◇ W&Nの透明水彩が、やや荒めの体質顔料の配合により、発色の粒立ち感、視覚的な膨張感をポリシーにしているのに対して、 シュミンケホダダムは、オックスゴールをすべての絵具に配合していることからも分かるように、透明感、色合いの深み、しっとり感をポリシーにしているようです。 粒立ち感のW&N、しっとりのシュミンケホダダム、というイメージです。
油絵具は、基本的に、しっとり感、透明感になります。油絵具に、ザラザラとした砂を混ぜて、砂の材質感を持たせることは可能ですが、顔料がオイルにくるまれている以上、顔料そのものの粒立ち感を表現することはできません。 ◇◇◇ シュミンケホラダム社は、複数の顔料をブレンドした絵具を作ることにも積極的です。全110色中、3種以上の顔料ブレンドによって作った絵具は14色。 際立ってすぐれたブレンドのセンスがあります。491パリブルー(3種ブレンド)、495ウルトラマリンバイオレット(2種ブレンド) など、吟味されたブレンド感覚に脱帽します。 ◇◇◇
by nzmaro
| 2014-03-16 18:49
| 水彩絵具
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Nozomu Kobayashi
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